子どもの言動にイライラしたときの伝え方
こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。
今日のテーマは
子どもの言動にイライラしたときの伝え方
皆さん、こんなことはないでしょうか?
洗濯物を洗濯機から取り出すと
ポロポロ小さい石がたくさん出てくる…
あの子ったら…
小石をポケットにいれたまま
服を入れたのね!!!
ちょっと!!
ポケットの中身を確認してから脱いでって言ったよね?!
片付けるのはこっちなんだから!!(怒)
…
インスタで、皆さんはどう反応しますか?というアンケートを取ってみました。
その結果がこちら。
その他の方も、DMしてくださった方が何名かいらっしゃったので紹介しますね!
皆さんはいかがですか?
子どもの言動に対してイライラしたとき、
それをそのまま伝えると、自分も相手も嫌な気持ちのまま…
うまく自分をコントロールし、子どもも自分も気持ちの良い
コミュニケーションをとれると最高ですよね!
実況!わたなべ家で起こった事件簿
先ほど書いた、洗濯物から石がたくさん出てきた話…
実は、先日我が家で起こったできごとです笑
我が家には子どもはいませんが、
夫の洗濯物から小石が大量に出てきたんですね〜〜(子どもか)
イラッとしましたね…
洗濯物を一枚取り出すと、
ポロ…(石)
もうひとつ取り出すと、
ポロ…(石)
取り出すたびに石がポロポロ
バサバサ振ると更にポロポロ
床に散らばっていく小石たち。
洗濯機の中からカラコロ音が聞こえる。。おそらく石の音。
洗濯機から出てくる、夫の水着。。
「そう言えば、今朝サップをするからって早起きして出ていってたなぁ〜」なんて思い出しながら、洗濯機から服を取り出す私。
全部取り出した頃には
足元に散らばる小石とドラムの中に残った小石。
さて、どうする??
(ちなみに、夫は4時起きで海で遊んで疲れたのか、寝てました。)
かわいそうな私と、ひどいあの人
ここでの私の感情は
もーーーー!なんでこういうことするかな?!
ネットに入れるとか考えられないのか?!
子どもか!?
というイライラ
なんで夫の失敗を私が片付けないといけないの?
というイライラ
それに加えて…
そもそも私ばっかり洗濯取り出すのってフェアじゃなくない!?
とか
私は仕事やら病気のことやらで忙しかったりしんどかったりなのに
ひとりだけサップ行って楽しんでてずるい!
みたいな、
『事件以外の部分の苛立ちまで、後から後から湧いてくる』状態に。
ありませんか?
最初のイラつきポイントを通り越して、
あれもあったし
これもあるし!!と、
別のことのイライラも一緒くたにしてしまうことって…!
ここまで、「わかる〜〜」と共感してくださるお母さんも多いのではないかな?と思います。
共感してくださった方、ありがとうございます。
ここまでは、
【ひどいあの人】と【かわいそうな私】の話
なんです。
一番得たい未来は何?近くの問題の前に、遠くのゴールを確認する
大事なのは「ここで終わらない」ということ。
かわいそうな私のままでいることは簡単だし楽だけど、
そのままでいたいわけじゃないですよね。
自分の中でイライラを味わったら『これからどうする?』を考えるターンに入ります。
これからどうする?を考えるときに重要なのが、
自分の最終的に得たい未来は何?から逆算するということです。
「今目の前の問題」
だけを解決しようとすると、
本当に大事にしたかったこと・ゴールにたどり着けないことがあります。
私の人生で大事にしているひとつの柱に『良好なパートナーシップ』があります。
良好なパートナーシップという最終ゴールに向けて、今目の前にある課題を解決しなくてはいけません。
夫と良いコミュニケーションの中で、今の状況を改善させることが、私の得たい未来。
私がとれる態度、行動は以下のようなフローチャートになります。
感情を
伝える
伝えない
伝えるなら
今すぐ伝える
後で伝える
また
そのまま伝える
転換して伝える
掃除を
夫にしてもらう
自分でやる
さぁ、どの道が『得たい未来』につながっているでしょうか?
得たい未来にたどり着くために自分の態度・行動を選択する
私の得たい未来は
夫と良いコミュニケーションの中で、今の状況を改善させること。
イライラをぶつけると、一瞬ストレス発散はされるかもしれないけど
きっとイライラが返ってきて、更にイライラするし
夫に行動改善してもらおうと思って
やってほしいことを伝えても、受け取ってもらえない可能性が高いですね。
そして、仮に今の状況が改善されたとしても、良好なパートナーシップという最終目標が遠のく可能性が高いです。
ですから、
感情を今すぐ、そのままぶつける、のルートはナシになります。
また、
今の状況を改善させる という未来には片付けを自分がやるのか、夫がやるのか、という選択肢がありますが
今の状況は
夫の失敗
なわけです。
夫の失敗は、夫が責任を取ればいいんです。
私が片付けなくても良いことなんですね〜
ですから、
行動チャートは
掃除を夫にしてもらう
を選択することになります。
ちなみに、この選択肢を思い浮かべた時点で、
自分のイライラはほぼ100%解消されていました。
自分がやらなくてもいいことじゃん
別にイライラすることもないな。
相手の失敗は、相手が片付けること。
だから、自分がやってあげなくてもいいし、相手がやることに対していちいちイライラしなくても大丈夫。
これがとっても大事です。
感じなくても良いイライラなんだ、とわかれば、スッとイライラって消えていくんです。
こんな感じで、自分の得たい未来に向けて、
どの選択肢をとるのか
脳内フローチャートを進めていきます。
そして自分が選んだ道が…↓
夫に掃除はしてもらう
自分のイライラは後で伝える。受け取ってもらえる言葉や態度で伝える。
です。
相手に行動してもらうための伝え方
さて、自分のとる態度や行動を決めたら、
あとは、お互い気持ちよくいられるような伝え方を考え、実行するだけです。
お互い嫌な気持ちにならないように、
でも、相手に自分のしてほしいことを受け取ってもらえるように
工夫して伝えていく必要があります。
お互いが嫌な気持ちにならずに
自分のしてほしいことを受け取ってもらえる伝え方で大事なことが
以下です。
- 自分の感情を観察し、何を伝えたいのかをはっきりさせる
- 相手の様子を観察し、受け取れる状態かを確認する
- 事実を伝え、やってほしいことを具体的に伝える
- 相手のしてくれたことに対して承認する
感情の観察と伝えることの選別
これは、上記フローチャートで行ったことですね。
自分の感情、何にイライラしているのか
別にイライラしなくていいことに対してもイライラしていないか
自分が伝えたいこと、伝えなくても良いことは何なのか?
選別していきます。
いろんなことにイライラしたけど、
一番伝えたいのは
「自分で掃除してね」
「これから海で遊んだあとはネットに入れてから洗濯機に入れてね」
です。
自分のイライラは「夫に掃除してもらえばいいや」と思えたことで解消されたので
別に伝えなくてもいいかな、と判断。
伝えてもいいけど、イラッとしたわぁ。くらいでいいか。と考えました。
相手の様子を観察し「受け取れる状態」かを確かめる
伝えることを決めたら、相手に伝える前に
『相手が受け取れる状態かどうか』を観察します。
なにかに熱中・没頭しているときではないか?
寝起きや帰宅直後など、コンディションの悪いときではないか?
様子や表情などから「今なら受け取ってもらえるかな」というときを探します。
ちなみに私の場合
気が付いたとき→夫は就寝中
その後顔を合わせたとき→夫寝起き、疲れてるっぽい
「4時起きだったし一日遊んで疲れてるだろうから、
まぁ今日じゃなくていいか。次の洗濯は明日日中すればいいからまだ時間はあるし。」
こんな感じで時を待ちました。
一応、「次のイラっ」を防止するために
洗濯機の蓋のところに『洗濯物を入れるときに声をかけてください』と貼り紙をしておきました。
すると夫が
「なんかあった?」と声をかけてきてくれたので、
「今言っていい?」と確認してから話をしました。
事実を伝え、やってほしいことを具体的に伝える
相手に伝えるとき、大切なのはやっぱり
「得たい未来」をイメージしながら伝えること。
お互い嫌な気持ちにならないためには、口調や表情など、気をつける必要がありますよね。
そして
「こんなこともできないの?」「小学生でもできることだよ」など
『嫌味』
や
「普通、ネットに入れるでしょ」「洗濯物が傷むんだけど。」
『正論』
は、【得たい未来を得るために本当に伝えるべきこと】ではないので気をつけないといけないですね。
事実をそのまま伝える。嫌味や正論は必要ありません。事実のみ伝えましょう。
そして、やってほしいことをお互いの認識にズレがないように、具体的に伝えること。
これも大事。
「ちゃんとやってよ」
「掃除しておいて」
こういった指示だと抽象的で、「ちゃんと」「掃除」の認識レベルにズレが出る可能性が高く、
やってもらっても『もっとちゃんとやってよーー!』『こういうことじゃない!』と
新たなイライラの発生源になってしまいます。
何をどれくらい、いつすればいいのか?
具体的に、『掃除』とか『片付ける』などの言葉は「拾ってゴミ箱に捨てて」とか「おもちゃ箱にしまって」など、分解して伝えましょう。
私は今回、
『水着からちっちゃい石がいっぱい出てきてたみたいで、床と洗濯機の中に散らばってるねん。
ひとつ残らず、拾って捨てておいてほしい』
と伝えました。
相手のしてくれたことを承認、感謝を伝える
伝えること、伝えなくて良いことを選別し、
相手が受け取ってくれる状態かを観察し、
伝えるべきことを、受け取ってもらえるときに、伝わる言葉・態度で伝えれば
相手に届く確率は高くなります。
夫は
「そっか、ごめんね、そんな気がしてたんよ、わかったよ」と言って小石を残らず拾ってくれました。
めでたしめでたし。
拾ってくれたら、
『拾ってくれて、ありがとう』
自分の言葉を受け取ってくれて、行動してくれてありがとう。と伝えます。
やっぱり「ありがとう」は魔法の言葉で、
この言葉があればお互いに良い気持ちになれますね。
そして
「帽子はちゃんとネットに入れてくれとったね、ありがとうね」とも伝えました。
これは、その前の週にマジックテープ付きの帽子をそのまま洗濯機に打ち込まれていて
私の靴下がくっついてしまってほつれてしまったという事件があり、
「こういうマジックテープの付いとる帽子はネットに入れないと、他の洗濯ものとくっついてボロボロになってしまうんよ」
と伝えたあとの出来事でした。
ちゃんと帽子、ネットに入れてくれてるやん。
と思ったので、
「やってくれてありがとね」
と伝えました。
夫、「やさしいやん」と言ってました。
これで
私の得たい未来
夫と良いコミュニケーションの中で、今の状況を改善させること
は達成されました。
お互いに、笑顔です。
めでたし、めでたし。
伝えたいのは「怒りの感情」ではなく「これからやってほしいこと」
人がイライラを感じるときって、自分の当たり前を相手が当たり前にしてくれなかったときだと思うんです。
でもそれって、すごく自己中ではないですか?
自分の当たり前と、相手の当たり前は違います。
「やってくれて当たり前」「できて当たり前」と思っていると、イライラの毎日になってしまいます。
「やってくれてありがとう」「できたね、ありがとうね」と
当たり前 から ありがたい に転換すること。
そして一緒に暮らしていく家族なら、
お母さんの「当たり前」を相手も「当たり前」にしていけるように
やってほしいことを理由を添えて納得できるように、伝えることが大事ですね。
イライラをぶつけても、解消されることって何もありません。
一番自分が望むことは何なのか?
これからの行動・態度で、得たい未来は何なのか?
「今の自分」に行動や態度の主導権を渡すのではなく、
自分を俯瞰してみて、コントロールしていきましょう。
皆さんも、きっとできるはず。
そして、そういった姿は、お子さんにも目指してほしい姿ではないですか?
子どもは、親の背中を見て育ちます。
お子さんのコミュニケーション力は、親とのコミュニケーションの中で作られます。
親の発言、態度、親がどう感情をコントロールしているか。
子どもはすべて親から吸収しています。
お子さんが将来、自分のことを俯瞰し、コントロールできる人間に成長できるよう、
お母さんお父さんが今のご自身がそういられるように変わっていく必要がありますね。
そして最後にもうひとつ。
こういった話をしていると必ず出てくるのが
「イライラした気持ちを、我慢しろっていうことですか?」
という質問です。
我慢、となると
自分の中に消化できないイライラが溜まっていき
いつか爆発してしまう。ストレスが溜まってしまう。
そんな風に思うお母さんもいるかもしれません。
イライラは溜めるのではなく、自分で消化していくものです。
おすすめなのは、イライラの気持ちを瞬間的に発散しようとするのではなく、
「うまく伝えられた!私、やるじゃん!」
この気持ちに転換して発散していくのです。
瞬間的に子どもにイライラをぶつけなかった!
うまくできた!
こういった「自分を認める」気持ちが、イライラを消化・発散してくれます。
そして、伝え方を考えているうちに、不思議とイライラって収まっていきます。
イライラが収まらないのは
イライラをぶつけなかった からではなく、
伝えたいことを伝えられなかった からです。
イライラの気持ちは脇において、「伝えたいこと」を「伝わるように」「どう伝えるか」を考え、実践することがイライラの消化に一番役立ちます。
いかがでしたでしょうか。
眼前の課題に目を奪われるのではなく、
もっと先のゴールからの逆算で行動する。
得たい未来を得るために、自分をコントロールする。
相手を観察しながら、自分の気持ちを伝え、受け取ってもらえたら感謝を示す。
夏休み、お子さんと過ごす時間も多く
お母さんの当たり前を超えてくる言動にイライラすることもありますよね。
今回のブログが皆さんとお子さんの良いコミュニケーションの役に立てればうれしいです!