『待つ』ことで引き出す子どもの自主性【自ら勉強する子を育てる】

こんにちは。
テラコヤイッキューの渡邉です。

今日は『待つ』ことが引き出す子どもの力についてお話しします。

目次

「行動できない」が続く生徒

最初やる気で行動し始めた子でも、
時が経ってふと歩みを止めてしまう
ことってあります。

皆さんも、お子さんを見ていて感じることがあるのではないでしょうか?

『行動できてないなー』ということが気になる子どもに対して効果的な関わりって、あるのでしょうか?

テラコヤイッキューの生徒でも、
順調に行動していた子が、ふと歩みを止めてしまうことってあります。

先日も、入会以来コツコツ勉強できていた小学生が
あるタイミングでふと日々の取り組みができなくなってしまいました。

できたり、できなかったりが、2ヶ月ほど

さて、皆さんだったらどうしますか?

大人にできることは「待つ」こと

お母さんができる一番の対応は

『待つ』ことです。

何を待つのか?

子どもが自分で行動し始めるのを。自分で気付くのを。成長を、待つ。

もちろん、私たちテラコヤイッキューのスタッフからは

行動できないときは、こうしてみよう

自習室使ってみよう

など、提案したり、指導を入れたりはします。

ですが、お母さんには、お子さんの動き出しを待っていただきたいんです。

この生徒がどうなったかを先にお伝えしておきます。

この子、現在は【これまで以上に】自分を律しながら毎日!勉強を続けています。

自分で自分を動かす工夫を考えて

実行してみて

おお!できた!って自分で自分を承認して

そこから毎日。毎日毎日、自分で決めたことを自分でやり続けています。

マジで理想の状態です。

いつもは担当スタッフと面談しているのですが、少し前に私が面談する機会があったので、聞いてみたんです。

一体何がきっかけだったの?って。

そしたら

『自分の学習グラフを見たときに、夏くらいからどんどん勉強時間が減っているのが目に見えてわかって、やばい!と思った』【気付き】

『このままじゃダメだから、先生に言われたように、みんがく(自習室)に入って勉強しようと思った』【提案されたことの実行を検討】

『みんがくに入るのをいつも緊張してしまって、それが入らないことに繋がっているから、【2日連続で入ってみよう】と決めた(2日連続だと2日めは緊張せずに入れて、その後も続けられると思った)』【自分を動かす工夫】

『2日連続で入ったら2日めは緊張せずに入れて、集中もできた!だから3日目以降も続けて勉強できている』【成功体験】

こんな風に教えてくれました。

すごい!小学生です。

小学生でも、ここまで自分のことを深掘りし、考え、決めることができます。
もちろん、テラコヤイッキュー講師との対話で、【自分と向き合う】を毎週行っているからこそ、伸びてきた力ではありますが、
本来【自分と向き合う】力は、学力とは違い、すべての子どもたちは等しく持っています。

ここからわかるのが

  • 子どもは自分なりに、まずい状況をなんとかしないとな、と考えている。
  • 子どもそれぞれが、自分で気付くタイミングがある
  • 自分で「なんとかしなきゃ」と思ったタイミングで、他者からの提案が生きてくる
  • 【メタ認知能力】を高め、自分を把握する力を付けた子は、自分を動かしやすいような工夫を考え、実行することができる
  • 自分で決めたことができるとそれが成功体験となり、継続できる。

ということ。

ここに、お母さんから『いつまでダラダラやってるの?』『いいかげんに勉強しなさい!』という声掛けがあったら、同じ結果になっているでしょうか。

きっとならなかったと思います。

子どもも子どもなりに考えている。それを見守る【尊重】
子どもが自分で動くときがくると信じて見守る【信頼】
普段勉強しなくても、その姿勢を否定せずに認める【承認】

信頼・承認・尊重のマインドで『待つ』ことができているからこそ、

【子ども発信の成長】=【自走】になっているんです。

皆さんは同じように待てるでしょうか?

「待つ」ことで生じるネガティブ感情

お子さんの成長を「待つ」!と決めたとき、理解しておかないといけないのが

『待つ』を選択したときに生じる「あれこれ」です。

それを選択したときに何がおこるのか?事前に知っておくことで、心の準備ができます。

『待つ』を選択した際、もちろんネガティブな感情が生まれます。

これはきっと、避けては通れないこと。

だからこそ、何が起こるか、自分がどんな感情になるのか事前に予測しておくことが必要です。

『待つ』を選択すると、当然ながらお子さんはすぐには動き出しません。

お母さんが「手を放す」からといって、すぐに自走し始めるわけではないのです。

何ごとにおいても、子どもが自分で気付き、理解し、行動しなきゃ、と思うまでの順番があります。

このとき、傍から見ていると

【何も考えていない】ように見えます。

そして実際に、

【何もしていません】。

そのためきっとお母さんの心の中は

『これっていつまで続くの?』
『本当にこのままで大丈夫なの?』

という、不安・心配が湧き上がってきます。

『待つ』を選択すると、不安や心配が襲ってくる。

これは理解しておかなくてはいけません。

理解しておくことで、対処法を事前に用意することができます。

不安や心配が襲ってきたときの対処法。

これはいつもお伝えしている、課題の分離ですね。

お子さんが勉強しているから安心でいられる。この状態は、健全ではありませんよね。

お母さんが『お子さんの言動で』自分の機嫌を取ってもらっている、ということですから。

自分の感情、人生の舵取りを、他人に委ねてはいけません。

『自分が安心するために子どもをコントロールしたい』状態は、子どもにとってはもちろん、
【他人の行動】という、【自分ではコントロールできないもの】をコントロールしようとするしんどさを
お母さんがずっと抱えることになり、
お母さんにとっても、すごくすごくしんどい毎日になってしまいます。

自分の機嫌は、自分でとるしかない。

自分の不安や心配は、子どもに解消してもらうのではなく、自分で解消していく。

この部分の理解・実践ができれば、お子さんを信じて待つことで生まれるネガティブな出来事は
クリアできるでしょう。

「待つ」ことで生まれるポジティブな出来事

待つことで生じるネガティブな出来事を知るのと同時に、

起こりうるポジティブな出来事、得られるメリットについても理解しておけると良いです。

なぜなら、ネガティブ感情が生まれたときに

『これを得るために』と、目的を再認識すれば、行動を止めずに継続することができるからですね。

『待つ』ことで生まれるポジティブな出来事は

子どもの自発的行動を見られる。
子どもの自走の瞬間を見られる。
子どもの自己肯定感が上がる。
これから先、「きっと大丈夫」と信頼を寄せる根拠になる。(お母さんにとっても成功体験となる)
子どもにとっても成功体験となり、自走の力がより強まる。

当然ですが、メリットがたくさんあります。

覚悟を決めて待つ。子どもを信じて待つ。

と、言うわけで、お母さんお父さんには、お子さんが行動できていないときも

お子さんを待つ覚悟と勇気を持ってもらいたいと思います。

お子さんを待つ、ということは、お子さんを信じるということ。

「待つ」という行為は、それだけでお子さんにとって

『自分のことを信じてもらえている』というメッセージとして伝わります。

【信頼を伝える】

【できているときも、できないときも、ありのままを認める】

【子どもも自分なりに考えている。決める力があると、尊重する】

この、信頼・承認・尊重の関わりが、お子さんを自走に導きます。

お子さんのお尻を叩いたり、指導するのは、指導者やコーチが行うこと。

お母さんお父さんがその役目を担うよりも、
うまく棲み分けをしていくほうがおすすめです。

受験生のお母さんへ

中3、高3、もう待てない…という状況の方もいるかもしれません。

その場合は、ご自身のゴールをどこに置くのかをお母さんが決めてください。

【受験をゴールにする】のか

【子どもが自ら勉強する『自走』をゴールにする】のか

です。

このふたつのゴールは短期的には両立できない場合が多いです。

受験を間近にして子どもが自ら勉強できていない場合、それまでのコミュニケーションの積み重ねで

勉強嫌いになってしまっていたり
厳しい指導から逃げるために色々なことをごまかすようになっていたり
親からの言葉が届きにくくなってしまっていたり
目標設置ができないほどに無気力になってしまっていたり
自己肯定感が下がり切ってしまっていている

など、様々な『自走できない理由』を抱えてしまっていることが多いです。

お子さんに欠けてしまっている承認欲求を満たしてあげたり
そもそものコミュニケーションの見直しをしていく必要がありますが、

これには、時間がかかる場合がほとんどです。

だからこそ、ご自身の取られるスタンスを決めてください。

受験よりも自走に重きをおく場合
長期戦覚悟で、受験にたとえ失敗したとしてもそれすら子どものプラスになると信じて
イライラしてしまう自分、不安になってしまう自分ごと手放していきましょう。
失敗を経験したり、勉強しない子どもを目の当たりにし続ける覚悟を決めましょう。

自走よりも受験に重きを置く場合
受験合格をゴールに据えるなら、
イライラや不安を抱え続ける覚悟を決めましょう。
子どもが自分から勉強する姿を見られないかもしれない。
でも、それでいいんだ!と、決めてください。
これは子どものためにならないかもしれない…という気持ちを飲み込んで、
お子さんが机に向かえるよう、塾に行けるよう、少しでも勉強するよう、心を尽くすと決めましょう。

『何が正解か』

は誰にもわかりません。

『これが正解です』

という答えは、世界中どこを探してもありません。

『何を正解にしていくのか』…

自分で「これが正解だ!」と決め、進んでいくしかないのです。

答えは自分で作っていく姿勢が大切で、

悩んだり、困っている方は

きっと、決められていないから苦しいんですよね。

どちらにも、メリット・デメリットがあります。

私は大人も子どもも含めて『自分の人生を自分で幸せにできる人』を作りたいという信念のもと、活動しています。

自分の人生を自分で幸せにできる人=自分の答えを、自分で決められる人です。

自走できる人、ということでもあります。

だから、『子どもを自走に導くための親の関わり方・あり方』をお伝えしています。

ですが、これが今のお母さんの【答え】【正解】になるかどうかは
お母さん自身が決める必要があります。

決めたら、あとはやるだけ。簡単です。

受験が間近ではないお母さんも、考えてみてください。
来年・再来年、受験が間近に迫ったとき、どんな自分でいたいでしょうか?

今の関わりを続けた先に、どんな受験の年が待っているでしょうか?
想像してみてください。

想像したうえで、ご自身が何を選ぶのか?

少し時間をとって考えてみてもらえると、ご自身の進みたい道が見えてくるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

自分と向き合い、承認しコントロールする!学習EQを高める #自走式学習 でやらされ勉強から自主的な学びへ。 自走の力は生きる力。生徒の成長に合わせて手を放していく指導を。 【子どもから手を放し、自走へ導く】保護者の方向け講座は子どものコース以上の参加者で大好評★
好きなものはお寿司とビール

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