子どもの志望校と親の行かせたい学校が違うとき

こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。

今日のテーマは
子どもの志望校について。

皆さんの中には、子どもの志望校と親の行かせたい学校が違う、という方はいらっしゃらないでしょうか?

先日の個別相談でこんなお話があったので
個人的な見解を書いていこうと思います。

目次

子どもの志望校と親の行かせたい学校が違うと困ること

子どもの志望校と、親の行かせたい学校が違う、、という点で悩んでいらっしゃるご家庭のほとんどは
親の行かせたい学校の方が高偏差値です。

こういった場合、

親が望む学校に行くにはもっと勉強しないと足りないのに

本人はそもそも親が希望している学校に行きたくないので勉強しない…

という状況になりがちです。

親は焦り

子どもは自身をモチベートすることができずに勉強を「やらされる」

成果も出にくく、お互いに疲弊してしまうケースが多いです。

個人的には「親の行かせたい学校」は封印するがベター

個人的な見解ですが、

親の行かせたい学校 は封印するのがベターです。

理由は3つ。

そもそも他人に押し付けられた目標に向けて努力はできない。

押し付けの勉強だと受験に成功しても勉強嫌いになる。

進学先でイヤなことがあったとき、他責になる。

他人に押し付けられた目標に向けて努力はできない

そもそも、「親が行けと言うから」という理由は勉強の強い動機になるでしょうか?

先日のブログでも書きましたが
勉強する理由は「自分自身で」作ることが重要です。

人に与えられた理由は本当のモチベーショにはなりません。

本人が「この学校に行きたい」と思わない限り、それを理由に勉強を頑張ることってできないです。

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目指してほしい学校に向けて、親の思うように努力ができていない子どもを見て、どのように感じるでしょうか?

きっと

イライラしたり、不甲斐なく感じたり、自分だったらもっとやるのに…と残念に思ったり、失望したり…

子どもに対して負の感情が湧き上がってきますよね。

そしてその感情を子どもにぶつけてしまうのではないでしょうか。

「こんな点数だと、●●高校行けないよ?」

「もっと自習の時間増やさないと足りないんじゃないの?」

「あなたの勉強の仕方、間違ってるんじゃないの?」

こんな風に伝えてしまっている方はいませんか?

こういった声かけは、子どものやる気を奪う声かけですよね。
更に勉強から気持ちが離れていってしまいます。

目標が子どもにとって価値のある目標でないと、
親からの声かけがプレッシャーでしかなくなり、
子どもはどんどん疲弊し、勉強から遠ざかっていきます。

押し付けの勉強だと勉強嫌いになる

2つめの理由は

押し付けの勉強になると、受験に成功したとしても
受験を通して勉強嫌いになってしまうからです。

先日のブログでもお伝えしましたが、

【勉強が嫌い】という状態は
学習においても自走においても、大きなディスアドバンテージです。

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前回、子どもを勉強嫌いにしない関わりについてお伝えしましたが、

勉強が得意になる素質のある子でも、
やらせ方を間違えると

「苦手じゃないのに、嫌い」という状態になってしまいます。

一度勉強することが嫌いになってしまったら…

そこからの転換には大きな労力・時間がかかります。

親からの声かけや関わりを変えてみても、子どもに染み付いた「嫌い」「やりたくない」「どうにか避けたい、サボりたい」「楽をしたい」といった気持ちはなかなか変わっていきません。

この場合は

子どもの勉強に対する姿勢が変わるまで長期戦になるのを覚悟しなくてはいけません。

もしくは、
大学受験までガチガチに管理、行動させて自走の学びをさせない方向に振り切るか。

どちらかです。

どちらも、茨の道かなと…

進学先でイヤなことがあったとき、他責になる

親の行かせたい学校を第一志望にし、子どもの本当の志望校ではない学校に入学した際

進学先の学校で、うまく勉強が捗らなかったり、イヤなことがあったとき

「本当は行きたい学校じゃなかったのに」と、他責思考をするようになりがちです。

本来、人は起こる様々な出来事を
受け止め、自分ごととして消化し、
「じゃぁ、自分はどうする?」を考え、行動していく必要がありますよね。

他責思考の人はこれができません。

「環境が悪い」

「誰々のせい」

自分に降りかかることを周りのせいにして、
愚痴を言いながら動こうとしない。

『人の言いなりになっている』状態は、この『他責思考』につながりやすいです。

『自己決定』できている人は、他責思考にはなりません。

子どもの人生は子どものもの

私は子どもの自走には、
周りの大人からの『信頼』『承認』『尊重』の関わりが必要不可欠だと考えています。

お子さんのことを尊重できているでしょうか?

子ども、と言っても、ひとりの人間です。

尊重とは、子どもを「何もできない赤ちゃん」として扱うのではなく、ひとりの人間として尊重していくということです。

子どもに「自己決定させる」ということ。

こうした方がいいという提案は行っても、やるかやらないかは子どもが決める。

そして、その責任は子どもが自分で持つ。

親や周りの大人が、子どもの人生の責任を本当の意味で負ってあげることはできません。

小さなことから自分で決めて、その結果の責任を負う経験を重ねていくことで
子どもたちは自由と責任を学び、自分の人生を自分ごととして考えられるようになっていきます。

子どもの突拍子もない目標に「もっと堅実な道があるのに」と思ったり、
「もっと将来性のある職業についた方が楽なのに」と思ったりすること自体は、悪いことではありません。

きっと親である限り
そう思うのが当たり前なんだと思います。

でもやっぱり、親の手を放れて、自分がこうなりたいと思った方向へ進んで行っている子の方が
伸び伸びと、楽しそうに勉強しています。

そんな子たちは、仮に進んだ道の先が本当に「将来性のない」ものだったとしても
自分で新たに目標設定し、自分の力で道を切り拓いていくんではないかな、と思います。

大人の敷いたレールの上を走るだけでは、なかなかそういった力は身に付きませんよね。

どれだけ心配しても、将来は誰にもわかりません。
どれだけ人生のプランを綿密に作っても、イレギュラーなアクシデントは絶対に怒ります。
自分の人生に起こることをコントロールすることはできない。
でも、人間には誰しも、起こることをプラスに転換していける力があると信じています。

お子さんを心配する気持ちをそっと脇において、
「きっと、何があっても大丈夫」と大きな気持ちで見守ることで

お子さんはなりたいものを見つけ、『本当に行きたい学校』『本当の第一志望』を見つけ、進んでいけるんだと思います。

先日、昨年度大学受験に合格した生徒のお母さんからLINEが来てました。

「夢がはっきりしていることは素晴らしいこと、と、先生が励まし続けていただいたことは、●●にも私にも大きかったです。本当に感謝しております✨」

偏差値とか、ランキングとか、全く関係なく
その子にとっての『第一志望』を応援する。
だから、うちの卒業生たちは卒業後も、自分の力でもっと先の未来に向けて走っていける。

難しいですよね、、
でも、きっとできますよ。

お母さんお父さんには、たくさんの愛情がありますから。
できないことなんてないです。

心配になったら、いつでも私のところに相談に来てください。
大丈夫ですよと、背中を押してあげられたら、うれしいです。

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この記事を書いた人

自分と向き合い、承認しコントロールする!学習EQを高める #自走式学習 でやらされ勉強から自主的な学びへ。 自走の力は生きる力。生徒の成長に合わせて手を放していく指導を。 【子どもから手を放し、自走へ導く】保護者の方向け講座は子どものコース以上の参加者で大好評★
好きなものはお寿司とビール

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