子どもから『手を放す勇気』
こんにちは。
テラコヤイッキューの渡邉です。
いつも
「お子さんから手を放しましょう」とお伝えしていますが、
お子さんから手を放すには
「勇気」が必要ですよね。
『勇気をもって手を放していきましょうね』とお伝えしていますが、
お母さんたちとお話しする中で、この
【手を放す勇気】は1種類ではないことに気が付きました。
今日はお子さんから手を放すために必要な勇気にはどういったものがあるのか?を
お話しできたらと思います。
自分に足りない勇気はなにか?
想像しながら聞いてください。
手を放したいけど放せない不安
手を放したいのに放せないっていうお母さん、多くいらっしゃいますよね。
なぜ手を放したいのに放せないのか?
深掘って考えてみたことはありますか?
ぜひ、言語化してみてください。
もやもやな状態から「こういうこと」と言葉にできると、取り組むことも明確になり、解決しやすくなります。
さて、何が不安になっているでしょうか。
・本当に自走していくのだろうか?という不安。
・このまま変わらないのではないか?という不安。
・言わないと何もしないまま時が経ってしまうのではないか?という不安。
こういった不安をお持ちの方に必要なのは
相手を信じる勇気です。
相手を信じる勇気
・この子のタイミングできっと自走していくだろう。きっと大丈夫。と信じる。
・どこかで気づくときがくる。きっと大丈夫。と信じる。
・「やらない選択」をし続けても、その先に必ず学びがある。きっと大丈夫。と信じる。
相手を未来ごと信じる勇気です。
いつもお伝えしている「信頼」の一部ですね。
『見てなくてもきっと勉強しているだろう』という【よい子であること】を信じるのではなく
今良い子でなくても大丈夫。と信じることです。
そして、他のことでも不安を感じている方も多いはず。
例えば
・自分が本当に変われるのか?変わり続けることができるのか?という不安。
・自分と向き合うのが怖い。という不安。
子どもを直接的に変えることはできません。
でも、お母さんが変わることで必ず子どもは変わっていきます。
この『自分が変わる』という部分に対する不安です。
自分にできるだろうか…と自信がなかったり、自分を変えるためにこれまでの生き方を変える怖さ、自分と向き合うことに怖さを感じる方もいらっしゃいます。
こういった方に必要なのは
自分を信じ、向き合う勇気 です。
自分を信じ、向き合う勇気
・自分もきっと変われる、その力があると信じる。
・自分と向き合うことで痛みを感じるかもしれないけど、見たくないものを見ないといけないかもしれないけど、それを受け入れる。
こういった勇気も必要ですよね。
自分自身を信じる勇気
そして、自分自身と向き合う勇気。
自分を受け止める勇気。
こういった「自分」に対する勇気も、お子さんから手を放すためには必要です。
自分たちを未来ごと信じる
いつもお伝えしている『信頼』は
お子さんも、自分自身も、未来も含めて丸ごと信じるということ。
今できていないことがあって、停滞しているように見えても、
それ自体が目の前の子どもの学びに繋がり、成長に必要なことだと信じる。
今直面している苦しいことも、「あれがあってよかったよね」と笑って言い合える、未来の自分たちを信じる。
相手を信じる、も、自分を信じる、も全部あわせて
『信頼する勇気』
です。
子どもから手を放すのが寂しいというお母さんへ
ほとんどの方が
お子さんを信じることに対する不安だったり
ご自身を信じたり向き合うことに対する不安を持っているため
『手を放したくても放せない』という状況になっています。
これが
『信頼のマインドが持てていない』だから『信頼する勇気』をまず持ちましょう。ということになるのですが、
中には『信頼』とは別の部分でお困りの方もいらっしゃるんだなと気が付きました。
それが
『子どもから手を放すことが寂しい』と感じる。ということ。
みなさんはいかがでしょうか??
多くはありませんが、
子どもが自分の手を放れて、少し遠くで成長していくのがなんだか寂しい。
そんな風に思っていらっしゃって、それが手を放せない原因になっている方もいらっしゃいます。
子どものいない私には想像ができなかったことで、
これは個別相談やオヤココースのサポート面談でお母さんがたとお話ししていて
初めて気が付きました。
さて、これについても
『勇気』をもつことで対処が可能です。
それはどんな勇気なのでしょうか。
勇気と寂しさの間でぐるぐるしています
先日、元生徒の舞台を観に行きました。
元生徒は過干渉な依存体質の母親から自立する大学生の役。
物語の最後の場面で、お母さんを突き放し、自立の入り口に立ちます。
そのときのセリフが
『勇気と寂しさの間でぐるぐるしています』 というもの。
このセリフを聞いて、「寂しさで手を放せない」お母さんと「勇気」がリンクしたんです。
オヤココースの受講生の方には、
子どもが手を放れて成長していくことを見守る寂しさを受け入れて、変わっていかれているお母さんもいらっしゃいます。
手を放すことを決断し、その未来に向けて変わっていっているお母さんも、きっと同じように感じているのではないかな?と思ったんです。
勇気と、寂しさの間でぐるぐるしています。
思い切って手放すぞ!と決めたときの勇気と
やっぱりそのあと感じてしまう寂しさと。
その間でぐるぐるされているのかなぁって。
『手を放す勇気というのは、子どもの未来を信じるという勇気でもあり、自分の手を放れ、成長していく子どもを見守る寂しさを受け入れる勇気でもあるのかもしれない。』
こんな風に思いました。
みなさんはどうでしょうか?
手を放したい、放せない、ぐるぐるしている人は「なんで?」を深掘っていこう
手を放したいけど放せない方は
「なぜ放せないの?」
を深掘っていきましょう。
相手を信じられないからでしょうか。
自分を信じられないからでしょうか。
それとも、寂しいからでしょうか。
原因がわかると、そこに対する勇気を持つこともできるようになりそうですよね。
言語化できていないモヤモヤの状態では
何も変えていくことができません。
現状を変えたいのなら、
何を達成したくて、何が原因で停滞しているのか
言葉にして、目に見えるようにしていきましょう。
【大前提】必要なのは「決断する勇気」
最後に、一番大切なことをお伝えします。
自分たちを『信頼』する勇気
寂しさを受け入れる勇気
いずれにせよ、
それ以前に「こうありたい」という、自分のありたい姿・進む方向を決められていない方は
信頼も
寂しさを受け入れることも
できません。
いつも言っている『決めの問題』ですね。
こうありたい!こっちの方向に進むんだ。これを信じるんだ。と
決断する勇気。
まず最初にこれが必要です。
『子どもに自走してほしいけど、勉強もさせたい』
こんないいとこ取り、どっちつかずの状態だと
信じる勇気も、寂しさを受け入れる勇気も持てなくて当然です。
最近の個別相談でこんな話を何度かしました。
一番大切なのは『決める』ことです。と。
まずは、自分の進む方向を決める。
決断する勇気を持ちましょう。
決めたお母さんは一瞬で変わる。
勇気をもって、手を放すことを決断できるか。
自分たちの未来を信じようと決められるか。
自分の手を離れて成長していく子どもを見ていく寂しさを受け入れようと決められるか。
決められたとたんに、お母さんたちは変わっていけます。
これは立証済みです。
先日オヤココースに入会されたお母さんも、
入会前は不安や迷いがある様子でしたが、入会を決め、入会後の初回の面談では個別相談のときと大きく変わっていらっしゃいました。本当に驚きましたし、うれしかったです。
入会時に、すでに変わっている。
そんなお母さんを何人も見てきました。
決めた瞬間に、人は変われるんです。
決めるのは、難しい。
でも、
決めてしまえば、後は簡単です。
「こう生きるんだ」と覚悟を決めることで
これまでできなかった見守りや
勉強しなさいと言わないこと
変わっていくために自分が学び、振り返りを行うこと。
これらが「スッと」できるようになります。
子どもの自走を応援するために、自分が変わると決断することは、大げさに聞こえるかもしれないけど、お母さん自身の「生き方」を変える決断です。そしてお子さんの人生に大きな影響のある決断です。
だからこそ、勇気がいることですよね。
「決断する勇気」
ここが必要だ。という方が、おそらく一番多いのではないかと思います。
決断する勇気、持てていますか?
…
手を放すために必要な勇気を、把握できたでしょうか?
自分たちを未来ごと信じる勇気
自分の手を放れて成長していく子どもを見守る寂しさを受け入れる勇気
そして
すべての始まりとなる
「自走を応援する親になる」と決断する勇気
ですね。
ご自身に必要な勇気が何なのか?
ぜひ考えてみてください。
そして
お子さんが自走できるように
その勇気をもって
お子さんを応援していきましょう。
皆さんはきっと変われる、と私はずっと信じています。