自走式学習って何?
こんにちは。
テラコヤイッキューわたなべです。
今回はテラコヤイッキューの「自走式学習」ってなんなの?という根本の部分について、書こうと思います。
自走式学習ってなんなの〜って、よく聞かれます。
他の塾さんでも「自走式」とか「自走型」ってネーミングの講座やコースを作られているところもあるみたいです。
おそらく、イメージされているのは「生徒が自分で」「問題集や参考書を」「先生が作ったor先生と一緒に作ったカリキュラムに沿って」「勉強していく」形態かな?と思います。
自立指導の派生系といったイメージ。
テラコヤイッキューの自走式学習、全然違います💦
自走式学習は、生徒が自走するための力を身につけるための指導なんです。
「生徒に自分の力で勉強してもらう」形の指導形態
じゃなくて、
「生徒が勉強を通して、教科とは別の【自走力】を身につける、そのための指導」
なんですよ。
自立指導的なものとは、全然違うんです。ここ重要です。
年度替わりに向けて3ヶ月くらい、ず〜〜〜〜〜〜っと「自走式学習」がもっと伝わりやすくなりように図解化・言語化を試みていて、
最近やっとひとつの解にたどり着いたので、今日はそれをここに書いていきます。
自走の力=PDCA+M
自走式学習でうちが指導している、「教科とは別の【自走力】」ってなんなの?
って話になるんですが、
【自走力】=【PDCA+M】と、定義しました。
PDCAは、皆さんご存知の、PDCAサイクル、それを回す力。
自ら目標立て、行動設計し、実行し、振り返り分析し、改善する
これを回していく力。
そしてM
Mは、モチベーティングのM。
モチベーティングは、勉強するとき、大人になって仕事をするときでも、それ以外でも、
生きていく中ですごく大事なことで、切り離して考えることができないものだと思います。(色々な考えがあるのは承知していますが、私はそう思っています)
- 傍から見て無意味に見えることでも、自分で意味付けをして、楽しむ力
- やる気の波があるのは人間当たり前。それを自覚し、必要に応じて対処する力。
- 自分自身のやる気は自分で作り出す必要があることを知っていて、実践する力。
EQを含むこのモチベーティングの力は、生きていく上で、絶対に必要な力です。
自分の心の状態は、自分で作るもの。
誰かに機嫌をとってもらったり、誰かに意味付けをしてもらったり、
やる気が出ないのを人のせいにしていても何も始まらない。
モチベーティングの力は、PDCAを回し「続ける」ため、必要不可欠な力だと思っています。
そして、この力もトレーニングで高めていくことができると。
自走力【PDCA+M】は自転車の後輪を回す力
テラコヤイッキューで生徒たちに身に着けてもらう「自走の力」は、自転車の後輪を回す力。とお伝えしています。
自転車って、ペダルを踏むと、後輪が回り、前に進んでいきますよね。
PDCA+Mの力って、後輪を回す力だと思っています。
じゃ、前輪って何なの?
前輪は、後輪(PDCA+M)を回すことで自動的に回っていく部分。「学力」の部分だと思っています。
適切な目標設定を行い、
正しく行動を設計し、実行する。
実行したことを振り返ることで問題に気付き、改善していく。
自分自身をモチベートしながら。
正しく後輪を回し続ければ、前輪も回り、前進する。
イコール
正しく努力し続ければ、学力は付いてくるし、目標達成に近付くことができる。
この、「後輪を回す力」を生徒たちに身に着けてもらいたいんです。
なぜならば、目標や行動内容が違うだけで、社会に出ても、生きている限りは必ず
私たちは目標に向けて自分の力で走り続けなくてはいけないから。
自分の頭で考えながらPDCAサイクルを回す。自分で行っていることに意味付けを行う。
目指ところが、業績や自分の人生の充実に変わるだけで、本質は同じです。
そしてこの力は今の大人が全員持っているわけではないこともまた事実。
今の大人の中でも、
活躍している人、社会に必要とされている人たちが、持っている力ではないですか?
自分で自分のやっていることに意味を見出だせない大人、その必要性を知らない大人
いつまでたっても誰かに何かをやらされている大人。こういった大人は、自分で行動改善していこうなんて考えていないでしょう。
やる気が出ないからと、やる気を言い訳に毎日を無気力に生きる大人。
などなどなど…
自走の力を持っていない大人はたくさんいます。
もちろん、それが幸せと思う人もいるでしょう。省エネ、コスパの良い人生が是と考える人もいる。価値観は人それぞれ。
でも、私はそうは思わない。
明日、もしかしたら終わるかもしれない、一度しかない自分の人生。
最高に充実させたい。最高に幸せな人生にしたい。いい人生だった!と心の底から思いながら死にたいじゃないですか。
自分の人生を充実させられるのは、自分だけ。
自分の力で自転車の後輪を回して、前に前に進んでいく。
そういった自走の力は、自分の人生を充実させる力、すなわち「幸せに生きる力」につながると思うんですよねぇ。。。
学生のうちに、この力を身に着けて、社会に出ても活躍してもらいたい。そして、自分の人生を、自分のことを自分で幸せにしていってほしい。
これが、私たちが「自走式学習」を生徒に提供する理由です。
2022年の自走式学習
2022年度、自走式学習はまた一歩完成に近づきます。
テラコヤイッキューをスタートして、3年間でうまくいったこと、うまくいかなかったこと、目標達成・卒塾できた生徒、途中で退会した生徒、たくさんのことを経験しました。ログをとりました。
それを振り返り、分析し、そこからの気付きを2022年度の「自走式学習」に昇華します。
後輪を回すために必要な力を具体化し、段階に分け
生徒の「自走度」を数値化し、
生徒の自走度に合わせて、段階的に指導を行います。
最初は型から。
目標設定の型、行動設計の型、振り返りの型。
最初は講師からの指導割合多めで。
そこから徐々に手を離しながら、生徒の自走力を高めます。
もちろん、生徒たちの第一志望合格や成績向上といった目標をクリアしていく前提で。
自走式学習が、新しい塾の形となる(予言)
言ってみれば、我が塾は、指導者側から見ても「コスパの悪い塾」かもしれません。
同業の方からは綺麗事を言ってるように聞こえてしまうかもしれません。
こんな指導を真剣にやってるのは、今はまだ、うちだけです。
正直、万人受けする指導ではないし、合う生徒もいれば合わない生徒もいます。
でもね、この指導形態がメジャーになる日は絶対にくる。
少子化で、地方では上位公立高校も定員割れになっているところもあり、「塾に通う意味」を塾側も、通う側も考えるようになる。
「今のままでも高校に入れるだろうから、塾には通いません。」
「今のままでも高校に入れるだろうから、講習は必要ありません。」
そういった声が多数派になる地域もきっとあるでしょう。そう遠くない未来に。
そのとき、「塾は意味ないよ」ってなるのか?
なりませんよね。
少なくとも、自走式学習は。
自分のために後輪を回す力を身につけること。
これは、偏差値や学歴に関係なく、誰もに持っていてもらいたい力ではありませんか?
長く一緒に目標設定や振り返りをしてきた生徒たち(うちの指導を「続けることができた」生徒たち)は、今年全員が目標達成しています。
そして、目標達成後も、新たな目標を設定し、継続して後輪を回し続けている生徒も多くいます。(ここが重要)
そんな先輩の後に続いて、2022年の生徒たちにも粘り強く、自走の力を身につけるため、一緒に頑張ってもらいたいと思っています!
そして保護者の方へも、生徒の自走が達成できるよう、
生徒の乗っている自転車から手を離し、適切な距離で関わっていってもらいたいと、改めてお願いします。
余談ですが、卒塾した生徒たちにはうちでのお手伝いをお願いしていて、OJTや季節のイベント、女子高生コースなど、手伝ってもらう予定です。
この先、テラコヤイッキューで自走の力を身につけた生徒たちが、今度は若い世代に、その力を伝えていく。
テラコヤイッキュー自体が、自走していくことが私の目標のひとつです。
少し暑苦しくなってしまいました。反省。
今日はこのへんで。