子どものやる気UPには「ジャッジ」より●●する声かけが大切【自ら学ぶ子に育てるコミュニケーション】

皆さん、こんにちは。テラコヤイッキューのわたなべです。
今日のテーマは、「ジャッジよりもキャッチ」のコミュニケーションです。
お子さんに反発されたり、無視されたり、会話が減ってしまったりして、
「子どもの気持ちが全然わからなくなってきた」
そんなふうに、思春期のお子さんとのコミュニケーションに悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか。
思春期のお子さんとのコミュニケーションでは、ジャッジするのではなく、まずキャッチすることが鉄則です。
お子さんとの会話の中で、つい正論で返してしまったり、アドバイスしたつもりなのに子どもが黙ってしまったり、「何が言いたいの?」という空気になってしまったり。
そんなときは、会話が「キャッチ型」ではなく、「ジャッジ型」のコミュニケーションになっているかもしれません。
今回は、ジャッジ型とキャッチ型の違いと、親子関係が少し楽になるコミュニケーションについてお伝えします。
知らないうちにやっている「ジャッジ型」のコミュニケーション
まずは、こんな会話を想像してみてください。
子どもが、
「今日のテスト、全然できなかった」
と言ったときに、
「だから言ったでしょ。ちゃんと勉強してないからじゃん」
と返す。
「友達に無視された」
と言ったときに、
「あなた何か悪いことしたんじゃないの?まあ、気にしすぎだよ」
と返す。
「もう塾やめたい」
と言ったときに、
「もう受験近いんだから、今やめたら意味ないでしょ。あなたが自分で行くって決めたんだからね」
と返す。
こういったコミュニケーションは、すべてジャッジ型のコミュニケーションです。
ジャッジ型とは、
「良い・悪い」
「正しい・間違っている」
「こうすべき・こうすべきではない」
という軸で、お母さんが判断して返してしまうコミュニケーションです。
もちろん、お母さんとしては、落ち込んでいる子どもを前向きにしてあげたい、自分で考えてほしい、良い方向に進んでほしいという気持ちから言っているのだと思います。
でも、コミュニケーションの一番最初にジャッジ型の声かけをしてしまうと、子どもの気持ちがまだ受け止められていない状態のまま、会話が進んでしまいます。
コミュニケーションの最初の段階では、相手はまず、
と思っています。
そこでいきなり評価やアドバイスをすると、親子の間でコミュニケーションのズレが起きてしまいます。
そして、このズレが何度も積み重なっていくと、だんだん子どもの方からコミュニケーションを避けるようになってしまいます。
まずは評価せず、そのまま「キャッチ」する

これから目指していただきたいのが、ジャッジ型ではなく、キャッチ型のコミュニケーションです。
キャッチ型とは、
「そう感じたんだね」
「そう思ったんだね」
「そういうふうに考えているんだね」
と、子どもの口から出てきた言葉や事実、感情、気持ち、考えていることを、まずはそのまま受け止めてあげるコミュニケーションです。
キャッチするときに大切なのは、まず評価しないことです。
と評価するのではなく、
と、まずその気持ちがあること自体を認めてあげます。
もうひとつ大切なのが、結論づけないことです。
お母さんたちの中には、
「ただ受け止めるだけでは物足りない」
「最後はちゃんと結論まで持っていかないと」
と感じる方も多いと思います。
でも、結論づけなくて大丈夫です。
子どもの気持ちや考え、感情を、お母さんがしっかり受け取ってあげるだけでも、子どもは満足することができます。
そして、もうひとつ意識してほしいのが、修正しないことです。
たとえば、お子さんとの会話の中で、
先生の悪口や、勉強に対する愚痴など、ネガティブな話が出てくることもあると思います。
そんなとき、
「そんなこと言うもんじゃないよ」
「先生もきっと考えてくれてるよ」
と返したくなることもありますよね。
でも、それは子どもにとっては否定として伝わることがあります。
「嫌だ」「嫌い」「しんどい」
どんなネガティブな感情であっても、そういう感情が湧いてくること自体は自然なことです。
そこをお母さんが、
「そんな感情を持ったらダメ」
「もっとポジティブに考えないと」
と修正してしまうと、子どもは自分自身を否定されたように感じてしまいます。
評価せず、結論づけず、修正せず、まずそのまま受け止める。

これが、キャッチ型のコミュニケーションです。
キャッチしてもらえると、子どもは安心感や安全感を感じることができます。
また、自分の中にあるいろいろな感情という「荷物」をお母さんに受け取ってもらうことで、頭や心の中に少し余白ができます。
その余白が生まれることで、子ども自身が考え始めたり、自分で自分を評価したりして、次の行動につなげていくことができるようになります。
キャッチ型コミュニケーションで使える3つのスキル

では、キャッチ型のコミュニケーションを具体的にどう実践すればいいのでしょうか。
使っていただきたいスキルは、
「おうむ返し」「ラベリング」「余白」
の3つです。
まずは、おうむ返しです。
これはとても簡単で、子どもから出てきた言葉を、そのまま返してあげるだけです。
「できなかった」
と言われたら、
「そっか、できなかったんだね」
と返す。
「友達から無視された」
と言われたら、
「そうなんだ。無視されたんだ」
と返します。
それだけでも、十分にキャッチ型のコミュニケーションになります。
次は、感情のラベリングです。
「悔しかったんだね」
「しんどかったんだね」
「不安だったんだね」
というように、子どもが感じている気持ちや感情に名前をつける手伝いをしてあげます。
これも、キャッチ型のコミュニケーションとしてとても有効です。
そして3つ目が、余白を残すことです。
子どもとのコミュニケーションの中で、あえてお母さんが黙る時間をつくることも、とても大切です。
たとえば、
「そっか……」
「そういうふうに感じたんだ……」
と返したあと、少し沈黙してみる。
この沈黙が、子どもの考える力を引き出してくれます。
特に、子どもからネガティブな話が出てきたとき、お母さんとしては、
「勇気づけてあげないと」
「元気づけてあげないと」
「少しでも今の状況を良くしてあげたい」
という気持ちから、たくさん話してしまうことがあります。
でも、お母さんが話している間、子どもは自分で考えることができません。
ぜひ少し勇気を持って、黙ってみてください。
余白を残してあげることで、子どもの中でしっかり自己評価が起きて、自分で考える力が育っていきます。
キャッチ型を続けるときに覚えておきたいこと

キャッチ型のコミュニケーションを実践するときに、覚えておいてほしいことがあります。
まず、すぐに変化を求めないことです。
コミュニケーションの仕方を変えたからといって、子どもの状態がすぐに変わるわけではありません。
コミュニケーションは積み重ねです。
毎日少しずつ、コツコツ続けていくことが大切です。
そして、お母さん自身も完璧を目指さなくて大丈夫です。
慣れないうちは、反射的にジャッジ型の返しをしてしまうこともあると思います。
そんなときは、
「ごめんね。今、お母さん反射的にジャッジしちゃったね。あなたの気持ち、もうちょっと聞かせて」
と、その場で言い直してあげれば大丈夫です。
そしてもうひとつ。
お母さん自身に余裕がないときは、無理をしなくても大丈夫です。
お母さんだって人間です。
忙しいときもありますし、体調が悪いときもあります。
余裕がないのに無理してコミュニケーションを頑張ろうとしなくてもいいんです。
そんなときは、
「ごめんね。今ちょっと聞く余裕がないから、あとでじっくり聞かせてね」
と伝えてあげれば大丈夫です。
思春期のお子さんとのコミュニケーションは、
「相手が何を考えているかわからない」
「どう接したらいいかわからない」
と、難しく感じることもたくさんあると思います。
会話のタイミングも少しずつ減っていくからこそ、一回一回のコミュニケーションを大切にしていきたいですよね。
キャッチ型のコミュニケーションを身につけて、子どもとの貴重な会話の機会を、より良い親子関係につながる時間にしていきましょう。
まとめ
思春期のお子さんとのコミュニケーションでは、「ジャッジする」よりも「キャッチする」ことが大切です。
良い・悪いを評価する。
正しい・間違っているを指摘する。
「こうすべき」と結論に導く。
そうする前に、まずは子どもの気持ちや考えをそのまま受け止めてあげてください。
そのとき意識したいのは、
評価しない。結論づけない。修正しない。
ということです。
そして具体的には、
おうむ返しをする。感情をラベリングする。あえて余白を残す。
というコミュニケーションが役立ちます。
すぐに結果を求めなくても大丈夫です。
お母さん自身も完璧を目指さず、余裕がない日は無理をしなくて構いません。
キャッチ型のコミュニケーションは、親子関係の土台になります。
子どもの反発が減り、会話が続くようになり、少しずつ親子の信頼が積み重なっていきます。
ぜひ、今日から実践してみてください。
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