中学受験をする小6生。内面の成長がうれしい!
こんにちは。
テラコヤイッキューわたなべです。
今日は小学生の成長の話を。
先週、中学受験を控えた小学6年生の面談がありました。
この生徒は小学4年生の頃から通ってくれています。
うちのオンラインコースが本格的にスタートして、すぐに入会してくれた生徒。
初期メンというやつです。
その生徒の成長に感動した話。
中学受験に向けて勉強する小学生の存在
中学受験って、すごいです。
批判を恐れずに書きますが、まだまだ精神的に未熟で、目標?目的?なんてものを考えることができないような、幼い子どもたちが、毎日のように遅くまで塾に通い、
ゴリゴリ勉強しています。
自分がもともと、大都会…いや、大田舎岡山で塾キャリアをスタートしたこともあり、
関東に出てきて初めて、『中学受験』の世界を知りました。
都会では、こんなにたくさんの小学生が、
遊ぶ暇もなく、こんなに密度の濃い(場合によっては高校受験生、大学受験生よりも)勉強をしているのかと。
本当に衝撃でした。
川を流れて遊んでる子とか、都会にはいないのかぁ…
そこはかとなく、寂しい気持ちになったことを覚えています。(私は毎日川で遊んでいました…)
今回のブログに登場する生徒も、そんな風に幼い頃から一生懸命、中学受験に取り組む生徒のうちのひとり。
「もっと勉強したい」の手前にあるもの
今回、めちゃくちゃうれしかったのは
この生徒の「内面的な成長」が見えたこと。
もう、本当〜にうれしくて、
その日は朝からイケてない事案が発生し若干憂鬱な気分だったのですが
一瞬でそんな気持ちが吹き飛び、めちゃくちゃハッピーな気持ちになりました。
その子が書いてくれた面談ノートがこちら
どこに内面の成長を感じたかと言うと、
このノートの「気付き」部分に書いてある言葉。
『自分って、頑張ればできるんだ と感じた』
『(志望校の過去問を解いて、最後の難しい問題でつまずいたけど粘って考えて正解できた)→これまでやってきた下剋上算数を「やってよかった」と思えた』
こんな風に書いてくれていたんですね。
も〜〜〜〜これが、すごくうれしい!!!!
なんでかって?
だって、この子、
自分自身の頑張り、自分のこと、自分で認めることができてるじゃないですか!!
自分の良いところ、自分で見つけられてるじゃないですか!!!
「自分って、頑張ればできるんだ、って感じた」って、自分で言えるって、本当にすごいこと。
そして、これまで結果重視だったこの生徒が、
「こういったことをやってきて良かった」と、自分がやってきた【過程】の部分を評価することができている!!!
これもめちゃくちゃうれしいんですね〜〜〜
あぁ、やっと、『自己承認』ができるようになってきたんだ。
そんな風に感じました。
そして、こういう風に言っていたんです。
「もっと勉強したいって思った」って。
そう、自分で自分を認める【自己承認】ができ、その後「もっとがんばりたい」【自己実現】への欲求が芽生えていたんです。
『めちゃくちゃ頑張った!』が【自己承認】には必要
最近、他の生徒とのやりとりでも感じるのが
【自己承認】できるようになるためには【他者承認】はもちろん、
その前段階に『わかりやすく承認できる自分』を自分で作る必要があるということ。
つまり、「めちゃくちゃ頑張ったよね、わたし!?」という状態を作る必要があるということ。
必須ではないかもしれないけど、「自己承認」への近道が、これなのかな。と感じています。
自分で自分に100点を付けられるくらい、頑張った!
自分で納得できるくらいの行動ができていないと、どれだけ他人に承認されても、自分自身を承認してあげるのは難しい。
この生徒は塾の夏期講習で、たくさんたくさん勉強をして、自分の頑張りに自分で満足できる状態にたどりついたんだなぁ、それくらい、頑張ったんだなぁ、と感動しました。
小4から2年以上、この生徒の伴走をしてきて
もう受験やめたい!って涙したときもあれば、
お母さんとバトルすることも、紆余曲折ありました。
勉強、嫌い!
勉強、やりたくない!
そう言っていた生徒が、
こうして自分自身を認めることができるようになり
それを言語化し、認識できるようになり
「もっと勉強したい」と思えるようになっている。
最高じゃないですか??
「学力がついているのももちろん、こうして自分のことを自分で認められるようになっていたり、自分の行動をプラスに評価できるようになっていることが、私は本当にうれしいよ!」
と、最大級のポジティブフィードバックを行いました。
内的成長を言語化し、可視化することで成長の「芯」ができる
自分の感じたことを言葉にして、ノートに記して
そして自分の口で説明する。
そうすることで、「内面まで成長できた自分」を、より鮮明に認識することができる。
たくさん勉強して、できなかったことができるようになって、それが自信につながり、もっと頑張ろうと思える…それだけでも十分なのかもしれません。
でも、自分自信の内的成長を認識しながら取り組める生徒には、そうでない生徒よりも確実に、自分の中に「芯」のようなものができると思いませんか?
これからも自分を認めていくことで、その芯が太く、しっかりと出来上がっていく。
それが「受験」が終わっても折れない、「自走の力」につながっていくのだと思います。
長く、時間のかかる道かもしれません。
でも、確実に生徒たちは、自分と向き合い、自分自身を成長させることができる人に育っていっている。
そんな幸せを感じることができた生徒面談でした。