ルールや約束を守らない子どもと守らせたい親。「自走」のためのルール作りとは
こんにちは。
テラコヤイッキューの渡邉です。
先週、初めての質問回答ライブを行いました。
たくさんの方にいらしていただき、
事前にいくつか質問もいただきました!
また、ライブ配信中、リスナーの皆さんからコメントや質問をいただいて
コミュニケーションをとりながらの配信ができ、
とても楽しかったです😊
皆さんいつもありがとうございます✨
さて、配信中いちばん盛り上がったのが『子どもがルール・約束を守らないときの対応』についてです。
フォロワーさんからいただいた質問
事前にこんな質問をいただきました。
約束を守らずゲームやスマホばかりしている状態の時、
どうやって「勉強しなさい」と言わずにルールを守ってくれるように対応できるのか
対応の仕方がわかりません
という質問。
実は…
こういった質問めちゃくちゃ多いです。
塾生のお母さん、公式LINEに登録してくださっている方、春からオヤココースを新しくスタートする方。
いろんな方から同じ質問をしていただいてます。
さて、皆さんはこの質問にどう答えますか??
今日は段階的に、この質問へ回答していきたいと思います。
確認したいこと①|ルールや約束は機能するものになっているか?
確認したいことが2つあります。
1つは、
ルールや約束は機能するものになっているか?ということ。
守らなかった場合のペナルティまで決めていますか?ということです。
2つめは
ルールや約束で決めたことをきちんと機能させることができているか?
守らなかった場合、ペナルティの行使までできているか?ということ。
みなさん、ご自身の家庭に置き換えて考えてみてくださいね。
お子さんとのルール、約束。
守らなかった場合のペナルティまで決められていますか?
守らなかった場合、ペナルティの行使ができていますか?
まず、ひとつめの内容について。
ルールや約束を決めてみたはいいものの、
それを破ったときのペナルティを決めていないとそのルールは機能するものになりません。
守らなくても直接的なリスクがないのであれば
目先の利益を優先してしまう…
そんな子もいます。
大人でもそうじゃないですか?
夜22時以降は間食しないようにしよう…
そう決めても、
守らなくてもすぐ病気になるわけじゃないし
今日はいいかな…
パク。
食べちゃいますよね。
これが誰かと「22時以降間食したら1000円罰金!」とかって決めていたら
約束を守らなかったときのリスクを考えて
間食しない方を選ぶ割合が増えますよね。
大人も子どもも一緒です。
守らなくても、直接的なリスクがない場合(リスクが遠い未来の話になる場合)は
そのルール自体が機能しないものになってしまいます。
ルールや約束を決めるときは、ペナルティまで一緒に決めましょう。
確認したいこと②|ルールや約束で決めたことをきちんと機能させることができているか?
お子さんとルール、ペナルティまで決めたあと、お子さんがルールを守らなかった場合。
決めたペナルティを行使できていますか?
約束・ルールを決めただけで、
その後の管理が適当になっている場合。
これが一番良くないと思ってます。
ペナルティを決めたのに、行使しない。
ペナルティを行使しようとしたら子どもが反抗的な態度をとるから、つい許してしまう。
とか
1日YouTube禁止にしたのに、大人の都合で許してしまう(手が離せなくて子どもの面倒が見れないからおとなしくしておいてもらうためにYouTubeを見せるなど)。
とか。
これをやってしまうと
ルールは守らなくてもいい
守らなくても親も言ったことを守らないんだから一緒だ(自分だけ悪いんじゃない)
ゴネれば許してもらえるな…
なんて思ってしまうことになりかねません。。
ルールを決めたら守らなかった場合のペナルティ行使まできちんと行う!
これも徹底してもらいたいですね。
そもそもの大前提は「子どもが納得できているか」=「自分で決める」ということ
さて。
ここまでルールを決める際の大切なことを2つお伝えしましたが、そもそもの大前提をお伝えし忘れていました。
それが
大前提は『子どもが納得しているルールである』ということ。
納得いかないルール
なんでそうなるのか意味のわからないルール
こういったものには「従いたくない」と思うのが自然なこと。
ルールを決める際は親から一方的に「こうするから従いなさい」というのではなく、
ルールを作る意義や意味・目的
ルールを守れなかったときにどうするか
を
子どもと一緒に
決めるべきです。
例えばスマホなら
スマホってこんなに中毒性があるんだよ、
これをルールなしで使っていたらどうなりそう?自分でコントロールできるかな?
SNSってこういうリスクがあるよ
スマホは便利で楽しいけど、こんなデメリットもあるんだよ
お母さんはあなたのことを信頼しているけど、心配もしているよ
こういったことを一緒に考えていけると良いですね。
そのうえで、お家のルールを決める。
お互いに主張したり、譲歩したりもしながら
お互いが納得できるルールを作りましょう。
最初からガチガチに厳しくしなくても良いかもしれません。
お子さんが納得できるものにする、を優先して、
『それが達成できなかった場合は、あなたにはやっぱりまだ早いということだから、ここまで決まりを強めるよ』ということをペナルティにすれば良いです。
自分で決めたルールだからこそ、子どもは自分の意思で『守ろう』と思うようになります。
自分で決めたことが守れなかった。
自分が決めたことだからこそ、『ペナルティを受け入れる』ことができるんです。
「自走」につながるルールとは|大人に持っていてほしい『自走マインド』
最後に、お母さんたちにマインドの転換をしてほしいと思います。
『ルールは、子どもをコントロールするためのものではない』
ということ。
「勉強させたいから、ルールを守らせる」
では、子どもが『ルール』から「ルールは守らないと怒られる」以上のことを学ぶことはできません。
ルールだから守りなさい!というのも、『思考停止』になってしまってませんか?
ルールは子どもの自己決定能力を磨くために作る。
と考えてみてください。
どういうことでしょうか?
守らせるためのルール
子どもを思い通りに動かすためのルール
から
ルールを作る、守る、守らない、ペナルティを受け入れる、という一連の流れを通じて、
子どもが『自由と責任』を学ぶためのルール
に考え方を転換する、ということです。
『自走できている子』は、どんな子でしょうか?
自分の頭で考えて、
いろんな選択肢の中から
自分に必要なこと、最適な選択肢を
選ぶことができる子ではないでしょうか?
勉強やる・やらない
スマホ触る・触らない
自分にとっての
『目先の利益を選ぶ自由』
と
『後の利益・負うリスク』
を天秤にかけて
どちらを選ぶかを決めることができる。
そんな子は『自走している』といえますよね。
親や先生から
『こっちが将来のためになるからこちらを選びなさい』と言われないと自分に必要な選択ができないような子は『自走』しているとは言えない。
では
この『選択する力』はいつ身に付くのか?身につけるためにいつどのように練習するのか?
それが、
家庭でのルールを通じて
です。
家庭で、親と一緒に決めたルールを
守ったり守らなかったりの経験を重ねることで、
ルールを守らない選択をすると、こうなるんだな。
自由と責任を天秤にかけながら
目先の利益にすぐに飛びつかずに考え、決定することを学んでいきます。
『ルールを守るか守らないか』の選択権は、その子自身にあります。
ルールを守る選択
ルールを守らない選択
どちらを選んでもいいんです。
守らない選択をした子を、責めてはいけません。
ルールを守る、守らない
選ぶ決定権はあなたにあるよ、っていうことを伝える。
そして、
守らない、を選んでもいいけど、その場合はこういうリスクがあるよ、ペナルティがあるよ、ということも一緒に伝えるんです。
これが子どもを「尊重」するということです。
子どもも失敗しながら、「選択権は自分にあるけど、それには責任が伴う」ということを学べます。
※ここで、ペナルティの行使が為されないと子どもは責任を学ぶことができません。責任を学ぶためにもペナルティの行使は大人が絶対にしてあげるべきことです。
自由と責任を学ぶ。
決定権はいつでも自分にあるということを学ぶ。
自分の人生を人に委ねない。
人にこう言われたから、と言い訳しない。
そういったマインドが子どもの中に作られていきます。
それが『自走』につながりますよね。
「子どもに勉強させたいからこういうルールにしよう」
「子どもをコントロールするためにルールを作ろう」
というマインドで作っちゃうと
子どもが「学べる」ルールにはなりませんよね。
自走のためのルール。こういう捉え方、考え方を大人側ができれば、
子どもの決定をもっと信頼して見守れるようになりませんか?
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もうおわかりの方もいるかもしれません。
これが『自走マインド』です。
子どもが自分で考え、行動できる力をはぐくむために大人は関わる。
そういったマインドです。
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というわけで、今回は『スマホやゲームのルール』の話から
子どもを自走に導くルール作りについてお話ししました。
お子さんが自走に必要な力を身につけられるよう
お母さんたちも「自走マインド」を身につけていきましょう!
オヤココースでは、このような自走マインドをお母さんたちに身に付けてもらえるように
・講座でのインプット
・定期的なサポート面談
・参加者で作るコミュニティ
などを提供しています。
自走マインドについて体系的に学べるオヤココースで
一緒に学び、変わっていきませんか??