目標に対して行動が足りていない子にはどう対応したらいいの?

こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。

今日のテーマは

勉強量が足りないように見える生徒に対して、どう接していくか

という話。

どう関われば、その子が自走に向けて成長していくのでしょうか?

目次

目標に対して行動設計の甘い生徒

「全教科90点以上取りたい」

こんな風に言っている生徒がいたとします。

私たち指導側は「90点以上とるための勉強量・スタイル」の答えを持っていますし、
側で見ているお母さんたちにも、「90点以上取りたいのであれば、これくらいの量は必要だよね、こういう勉強をしていく必要があるよね」ということがわかっていることも多いですよね。

が、当の本人が出してきたタスクリストや計画を見ると

「これじゃ足りないよなぁ」と思うこともしばしばあります。

皆さんだったら、どんな風に声をかけますか?

口を出すのか、待つのか

「こんな計画だと90点取れないよ」

「これだと甘いよ」

「もっと何回も問題を解いて完璧にしていかないと90は無理だよ」

こんな風にも言えますし

『足りないのは明白だけど、敢えて失敗させることも必要』

と、待つこともできますよね。

みなさんはどちらを選びますか?

口を出す場合のメリット・待つ場合のメリット

口を出す場合のメリット

「これじゃぁ足りないよ」「90点取ろうと思ったらもっとやらなきゃ」

口を出す場合のメリットには、どのようなものがあるでしょうか?

  • 今回のテストで目標達成するための計画に作り直せる
  • 不足部分を生徒に教えてあげられる
  • 失敗を事前にカバーできる可能性が高まる

計画やタスク設計を作り直し、
実際に90点以上をとるための計画に作り直せるので、

目標達成する可能性は高まる気がしますね。

口を出さずに待つ場合のメリット

では、口出しをせずに待つ場合のメリットには何があるでしょうか?

  • 自分の計画の不備やタスク量の不足に生徒自身が気付ける
  • 自分で決めたことなので目標達成できなくても結果を受け止められる
  • 講師との信頼関係が増す

圧倒的に計画した学習量が足りない前提なので、
目標達成は困難
です。

そのため、失敗する可能性は高まります。

ですが、その失敗を経て、

生徒自身が自分の計画の不備に自分で気付くことができますね。

また、誰かにこうしなさいと言われてやったことではなく、自分で決めたことです。
そのため、責任はすべて自分にあります。

失敗を『自分ごと』として受け入れることができます。

そして、講師との信頼関係。

自分が「こうしたい!」と決めた計画を尊重してくれた。自分ならできると、信じてくれた。
口出しをしないことは『信頼』や『尊重』のメッセージ
です。

これが生徒との信頼関係構築に役立ち、このあとのアドバイスや指導が入りやすくなります。

どちらが良いのか。

それは、目的によります。どちらの指導でも良い。

でも、テラコヤイッキューの指導は後者です。

目的が『生徒の自走』にあるからです。

勉強のやり直しはできても、失敗し直すことはできない

生徒の自走には

自分に必要なことを
自分で選び
自分のちからで行動にうつす

このステップが必要です。

先回りして必要なことを教えてあげる。
これをしてしまうと

『自分に必要なことを自分で気付き、自分で選ぶ』

ここのステップがなくなってしまいます。

「こうしなさい」と言った瞬間に、子どもの思考は停止する。

結局、いつまでも

「やらされ勉強」

「指示されたことだけこなす勉強」

の繰り返しになってしまう。

指示されたことをこなすだけの勉強は、楽ちんです。

何が自分にとって必要かを考えなくても
誰かが「これをやるといいよ」と教えてくれて、それに従えばいいのですから。

でも…

自分のちからで前に進む『自走のちから』は身につかないでしょう。

指示されることに慣れてしまった子は
楽な方に流れます。

「自分で考える方が価値があるんだよ」と伝えても
「強制される方が楽だから」と、強制される道を選ぶようになります。

後者を選んだ場合、子どもはきっと失敗するでしょう

でも

失敗したら、次は同じ失敗をしないように勉強をやり直せば良いのです。

ひとつ前の自分ができなかったことを
できるように行動すれば良いのです。

『自分が良いと思った方法で目標達成できなかった』という、この失敗が

『この方法じゃ、だめだったんだ』という気付きにつながり

『次はもっとこうしてみよう』の行動改善につながります。

勉強のやり直しはできる。

でも、

「失敗し直すこと」はできません。

つまずくタイミングは
すべてが「成長に必要な」タイミングなのです。

失敗を先回りしてフォローすることは
生徒の成長の機会を奪うことと、私たちは思っています。

テラコヤイッキューは『自走』のちからを身につける練習をする塾。待つ指導ができる塾。

どちらが良い、悪い、はないです。

短期的な目標に向けて、
手とり足取りフォローし
背中を押し、前からひっぱる、そんな指導にも価値があります。

ただ、『目的』が『子どもの自走』なら…

子どもたちが

自分の頭で考え

自分に必要なことを

自分で選び、行動できるようになる

勉強だけでなく、生活全般でも、将来社会に出てからも
一生使える最強のポータブルスキルである『自走のちから』を身につけること、これを目的とするのなら

先回りではなく、

生徒に失敗を経験させる
『待つ』指導が必要です。

テラコヤイッキューは日本で唯一、自走式学習を提供する塾です。

生徒たちに目標設定力から自らをモチベートする力までを
身に付けてもらえる指導をする塾。

自走式学習を提供する塾だからこそ、「待つ」指導ができます。

生徒の「こうしたい」を否定しない

生徒の「がんばりたい」を尊重する

否定せず、生徒の選択を尊重したうえで、
自らの行動と結果からの学びを大切にする。

そこから自分の足りないところを言語化し、気付いてもらう。

目標に向けた行動改善を、生徒主体で行えるようになる。

そんな指導をしています。

時間はかかる。
でも、価値のあること。

あれしなさい、これしなさい、こうしたほうがいいと、
情報やサポートが多すぎる今を生きる子どもたちは
自分で失敗し、考え、解決策を見つける経験が圧倒的に足りていない。

そこにフォーカスして指導する塾なんです。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

自分と向き合い、承認しコントロールする!学習EQを高める #自走式学習 でやらされ勉強から自主的な学びへ。 自走の力は生きる力。生徒の成長に合わせて手を放していく指導を。 【子どもから手を放し、自走へ導く】保護者の方向け講座は子どものコース以上の参加者で大好評★
好きなものはお寿司とビール

目次