勉強する理由(後編)子どもを勉強嫌いにしないためにできること

こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。

今回は、前回の続きです。
(前回のブログを読んでいない型は先にそちらを)

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先週は『テストで100点取れたら500円ちょうだい!』について
深掘りしていきました。

勉強する理由は、人それぞれ。

「学生時代の勉強」という、決められた枠の中で
いかに自分で『勉強する理由』を作れるかどうか。

ポジティブな理由でも、ネガティブな理由でも、
子ども自身が、自分で勉強する理由を作ることが大切。という話をしました。

自発的学習に必要な、モチベーティングの力です。

目次

子どもの「モチベーティング」に対して親にできることは?

それでは、子どもの「モチベーティング」に対して
親や周りの大人ができることは何があるのでしょうか??

まず、周りの大人・親にできるのは、勉強を「嫌い」にしない関わりです。

押し付けない・無理矢理させない

「追加」「不備の指摘」をやめる

ということです。

勉強が得意になる素質のある子でも、やらせ方を間違えると『苦手じゃないけど、嫌い』になってしまいます。

能力を持っているのに
うちに来るときには既に「勉強したくない」状態になってしまっている子。多いです。

そんな子たちは

「高い目標」を掲げながらも、「勉強はできるだけしたくない」という欲求が大きい。
そのため、目標に対して計画や行動が追いつかない。

言い方は悪いのですが、
本当にもったいないです。

こういった子たちは、時間をかけて勉強に対する捉え方をほぐしていかなくてはいけません。

お母さんお父さんから見ると、

「ポテンシャルはあるはずなのに、もどかしい」という気持ちや

「やればできる子なのに、もったいない」という気持ちから

過干渉になってしまうおそれがあります。

「ほら!ここ違ってるよ!」

「完璧に解けるかちゃんと確認してるの?!」

「もう!やる気あるの?!」

「やる気ないなら塾やめてもいいんだよ!?」

受験したいってあなたが言い始めたんだよね!?

「早く終わったんだったらこれも追加でやりなさい」

こんな風に言われて、『勉強大好き!』『勉強得意!』って思える子、いるかなぁ?

いないよね。

でも、言っちゃってる方、多いですよね。。。

私がお母さん向けの講座を始めた理由はここにもあります。

お母さんがこんな風に言わなくてもよくなるように、子どもも大人も変われる発信がしたいなぁって。

子どもを勉強嫌いにしない関わりを

勉強が好きになるような関わりではなく、「嫌いにならないような」関わりをしてもらいたいです。

子どもが勉強嫌いにならないように、

子どもの行動を認める

子どもの目標や結果を否定しない

子どもの小さな変化や努力を見逃さない

こういったことを徹底していきたいですね。

テストの結果や、「勉強していない」姿だけを見て、否定をしない。

お母さんの物差しで良い悪いを判断しない。

早く終わったからと言って、追加で勉強させない

どうか、子どもを勉強嫌いにさせないでください。

勉強以外のところでも、しっかりお子さんを承認してあげてくださいね。

「ごほうび」を勉強する理由にする場合は大人の腕の見せどころ!

ごほうびを勉強する理由にする場合は、
大人の腕の見せどころだよな、と、私は思っています。

「与えて終わり」ではいけない

スマホやゲームをご褒美に求められることもあると思います。

ご家庭の方針にもよりますが、
もし、「お、いいね!」と承認する場合…

与えたあとのことも考えて決める(交渉する)ことが肝心です。

全教科8割取れたらスマホ!

もしこんなご褒美を設定したとして…

8割取れたあと、スマホを渡すとどうなるでしょうか。
「スマホばかりで逆に勉強しなくなるんじゃない?」と思う方もいらっしゃいますよね。

私もそう思います笑

大人側が工夫する必要がありますよね。

1回だけ勉強を頑張るのがゴールですか?
違いますよね。

継続して、勉強に理由を付け、頑張れるようになるのがゴールです。

勉強する理由を子どもが作れるように、大人が工夫(交渉)し導いていく必要があると考えます。

例えば…

キープできなかったら没収だよ。
成績上げてスマホを手に入れても、それが原因で成績下がったらあなたもイヤでしょ?

こんな感じのルールを設定しておくと、
その後も頑張れそうですよね。

子どもからの交渉を楽しめる親でいよう

100点とれたら500円ちょうだい!

全教科80点以上だったらスマホ買って!

こんな交渉をお子さんからされたとき、

「何言ってるの。」

と突っぱねるのではなく、

「ほ〜〜〜う?聞こうか。」

と、楽しめる親でいてほしいな。と思います。

お子さんとお互いに交渉しながら、
楽しみながらお子さんの勉強する目的を一緒に作っていけると最高ですよね。

100点という点数に対して500円は妥当な金額なのか?

親側から、再交渉をかけたりもできますよね。
大人だからできるトークもありますよね。(いろんな切り返しができると思います)
そこから子どもが学ぶこともたくさんありそうですよね。

「なんとか子どもに諦めさせたい!」という気持ちではなく、

「子どもから出てきた欲望を、どう楽しみながら勉強する理由に繋げていけるかな?」

という気持ちで、親子のコミュニケーションを楽しんでもらいたいです。

理由を考える・交渉する。これらは社会に出てから必要な力

やりたくないこと、やれと言われたこと、やらなくてはいけないこと…
生きていれば、たくさん出会います。

自分で「やる理由」を考えて前向きに取り組める力がある人とない人
どちらが評価されるか
どちらが「自分を幸せだ」と感じられるか

一目瞭然だと思います。

言われたことをやるだけでなく
自分から交渉ができる人物。

評価される場面がありそうですよね。

そういった力って、
社会に出て初めて身につけるのではなく、

子どもの頃から
日頃の勉強や親との関わりを通して
土台を作ることができるものだと思っています。

お子さんのやる気に、親がワクワクする姿を見せる。

親が「あなたの成長を楽しんでいる」ということを伝える。

そういった大人の関わりで、子どものやる気を育んでいきましょう!

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この記事を書いた人

自分と向き合い、承認しコントロールする!学習EQを高める #自走式学習 でやらされ勉強から自主的な学びへ。 自走の力は生きる力。生徒の成長に合わせて手を放していく指導を。 【子どもから手を放し、自走へ導く】保護者の方向け講座は子どものコース以上の参加者で大好評★
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