生徒の「未知の窓」を開いた先には『成長した未来の自分』が待っている
こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。
テラコヤイッキューの生徒指導のうち、大きな割合を占めるのがマンツーマンの面談です。
この面談で、
「あ、今日の面談楽しかったな!」
「この子、今週が成長のチャンスだな!」
って感じられるときがあります。
そういう面談の共通点ってなんなんだろう?といつも考えているのですが、
今週、成長のチャンスになる面談の共通点がひとつ見つかりました。
今回のブログでは、その内容についてお伝えします♫
今週の面談で、こんなことを言っていた生徒がいました。
「前の週と、行動に変化はあんまりなかったけど、気持ちにちょっと変化があった気がします」
ほうほう??
気持ちの変化って、どんな変化があったの?
「前の週は、『あぁ、やりたくないなぁ』って気持ちだったけど、今週は、『あぁ、やらないとなぁ』って気持ちになりました」
ほうほうほう!
『やりたくないなぁ』から、『やらないとなぁ』に変化した…
目に見えていない部分だけど、
これはおっきな変化だーー!
うんうん!
ここで気になったのが、(この子は、どうなったら次のステップに進めたって感じられるんだろう?)ってこと。
そこで、こんな質問をしてみました。
『あぁ、やりたくないなぁ。から、あぁ、やらないとなぁ。にステップアップしてるね!
次のステップに進んだとしたら、【あぁ】のあとにどんな言葉が続くだろう?』
未知の窓を開いた先に、成長のチャンスが待っている!
ちょっと考えてから、
「『あぁ、やろっかなぁ』かな?」
との答え。
このとき、シビシビ!っと私の心に衝撃が!
この子、自分の未来の姿を、今、イメージできたんじゃない?!
子どもたちがやらなきゃいけない勉強に取り組めない、ひとつの要因として、
「先を見通す(イメージする)力がない」があると思っていて。
行動した結果、または行動しなかった結果、自分がどうなるのかをうまくイメージできないから、
設定した目標に対して行動がついてこない。
でも、この子は
これまでの自分の踏んできたステップを振り返り、
その先に待っているであろうステップを考えてみて、言語化することで
今まで自分が意識していなかった、もう一段階うえの自分をイメージすることができた。
のではないでしょうか?!?!?!?!
そして事実、その後の行動も少しずつ変わってきているんです。
自分がまだ見えていない、成長した自分をイメージすること。
そのイメージができるような質問を投げかけて、一緒にそれを探しにいくこと。
それが良い面談の共通点だったのかー!と、
シビシビ来た体験でした。
これって「ジョハリの窓」の、「未知の窓」を開けにいった先に成長のヒントがあったってことだよなーって
今この投稿を書きながら考えています。
ジョハリの窓とは!
自分も他人も知っている自分のこと:「開放の窓」
自分だけが知っていて他人にはまだ知られていない自分のこと:「秘密の窓」
他人は知っているけど自分では気づいていない自分のこと:「盲点の窓」
自分も他人もまだ知らない自分のこと:「未知の窓」自分のことを知るための心理学モデルのひとつ。ジョハリさんじゃなくて、ジョセフさんとハリさんが考えたもの。
生徒の「あぁ、やろっかなぁ」かな?という言葉に、
生徒も私も知らない、この子にとっての『未知の窓』が開いたのを感じたんです。
未知の窓を開けにいくと、その先で未来の自分が待っていることがあって
自分も他人もまだ気付けていない未来の姿をイメージすることができる。
そしてそれが、より行動につながりやすい目標設定や行動目標の設定につながると…
面談を通して納得した今週でした。
生徒との信頼関係の土台や、生徒自身の承認欲求の土台が固まっているかどうかで
質問に対して答えてくれる内容、引き出せる内容も変わってきます。
引き続き、生徒の毎日の取り組みを承認し続けることで土台を作らなきゃ!!
そして、生徒と一緒に未知の窓、その先にある、生徒の未来の成長イメージを探し続けよう!と改めて決意したわたなべなのでした。