生徒の成長ストーリー【第5回45度MVP】学習習慣が付き、自分に対しての満足度が上がった生徒
こんにちは。
テラコヤイッキューわたなべです。
先日、第5回45度(生徒MVP)の発表を行いました。
皆さんご覧になっていただけましたでしょうか?
45度とは
45度は、成績UPや志望校合格などのわかりやすい成果とは別の、定性的な面で大きく変化した生徒を表彰する制度です。
成績UPや志望校合格、目標達成はもちろんすばらしいことです。
ですが、できないことや頑張りきれないことがあった生徒が、何かをきっかけに、ぐっと考え方を変えられるようになった瞬間、行動変容の瞬間にも、大きな感動があります!
この、心と行動両面での生徒の大きな成長(変化)にフォーカスし、
実際どのように行動を変化させたのか
行動を変えた結果、自分が手に入れられたものは何だったのかを
インタビュー形式で共有してもらっています。
大きく変化、成長した生徒を承認する目的はもちろん、
生徒たちの頑張りが、他の生徒の刺激になり、波及していくことを期待して始めた取り組みです。
第5回45度受賞者は…
第5回45度の受賞者は、中学2年生のYちゃんです。
Yちゃんの変化・成長した点は
- 決めた時間に「みんがく(オンライン自習室)」に入室し、自主的に毎日学習できるようになった点
- 自分と向き合いながら、できた部分にも目を向けて、プラスの振り返りができるようになった点
- 自分で決めたことの実行度がどんどん上がってきた点
の3つです。
インタビューの中心は、過去と現在の対比です。
これまで、面談で計画したことをやりきれないことが多かったり、決めた時間に取り組みを開始することが出来ないことも多かったYちゃん。
そんなYちゃんが、毎日20時にみんがくに入室し、
自分で決めたタスクをコツコツ消化していくことができるようになりました。
Yちゃんに、自分が変えたことについて聞いてみました。
「20時にみんがくに入るという約束をした」
「それができるようになると嬉しくなって、どうすればもっと面談で数値化している自己評価が高くなるかを話し合った」
とのこと。
約束を守ることが、「自分もやればできる」につながる
動画を見ていただけるとわかるのですが、Yちゃんにとっての大きなテーマは『約束』です。
『約束』を、守っても守らなくてもどちらでも良いものとするのか、絶対に守りたいものとするのか、約束という言葉の定義や自分自身の中での捉え方を変えていったことが、行動に繋がっていったように感じています。
やろうと決めたことができない週が続くと、
あぁ、また出来なかった、と自己評価は下がり、「決めてもどうせできない」という気持ちで物事を捉えてしまいます。
そんな状態で作る学習計画や目標設定は、達成できなくて当然ですよね。
Yちゃんが自分で作った約束を守れるように、私たちも少しサポートを行いました。
『まぁいいか』から『できなかった』で終わらせないようにするために、「学習開始時間になっても入室がないときは、お家に電話をかけるね」、と約束したんです。
そうすると、Yちゃんにとっての約束が、『自分だけの約束』ではなく、『自分と先生との約束』に約束レベルが上がったんですね。
自分は、20時に学習開始する。
先生は、自分が忘れていたときに知らせてくれる。
この双方の約束がうまく噛み合って、Yちゃんが『できて、うれしい』と感じられる最初の一歩を作ることができたんじゃないかなと思います。
今までのテストの中で、一番頑張れたかも知れない!
約束したことを守れるようになった
ここから、
自分って頑張れるんだ、やればできるんだ、という意識が芽生えた
そして、
自分の良いところや頑張ったことについての振り返りができるようになった
自分を自分で認められるようになった
更に、
目標に向けて、自分自身に満足できる!という行動がとれるようになった
この、Yちゃんの気持ちと行動の、相乗効果。
やろうと思って行動を変える、そうすると、気持ちが変わる、更に、行動が変わる。きっとまだまだ、気持ちも行動も変わっていくでしょう。
テスト直後の面談、とっても良い顔で来てくれて、本当にうれしかった!!
時間はかかるかもしれない。でも、誰だって成長できる
これまで自己評価が低く、できたことがあっても、できなかったことばかりに注目してしまっていたYちゃん。
少しずつ、できることを増やしながら、ここまで成長してこれました。
ココで言う「できること」とは、勉強面の取り組みもそうですが、「振り返りで良い部分にフォーカスする」「反省の中に、成長した点を見つける」など、自己分析の部分に於いてもです。
Yちゃんとの毎週の面談を、私もとっても楽しみにしています。
毎週毎週の振り返り、彼女から出てくる言葉のひとつひとつが、1年前と比べて大きく変化しています。
その変化や成長をひとつひとつ感じ、それをYちゃんにフィードバックする、
この面談の時間がとても好きです。
ゆっくりペースで成長してきたYちゃんですが、きっとこれが最適なペースなんじゃないかと思います。
無理やり、なぜ勉強するのか意味を考えずにがむしゃらに勉強するのではなく、
頑張れない時期も経験しながら、ひとつひとつの行動の意味を、自分に落とし込んでいく。
これからの受験につながるベースができてきたな、と感じます。
Yちゃんはお姉さんが女子高生コースに通ってくれているのですが、
そのお姉さんも最近、ぐっと変化・成長した姿を見せてくれています。
Yちゃんの成長とお姉さんの成長がリンクしていることも、微笑ましくうれしいです。
ゆっくりペースのお子さんの姿に、焦っているお母さんお父さんもいらっしゃるかもしれません。
でも、きっとみんなそれぞれのペースで、Yちゃんと同じように成長・変化していってくれます。
成長や変化の芽は、どの生徒にも存在しています。
その芽を摘み取ってしまわないように、枯らしてしまわないように、
その子の考えを尊重し、きっと今の状態・行動から学び成長すると信じたうえで
承認とポジティブなフォードバックで子どもたちの成長の芽を育てていきましょう。