卒塾後の生徒から「自走してます!」のお便りをもらった。本当の自走とかりそめの自走の違い

こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。

卒塾した生徒からもらうお便りって、とってもうれしいですよね!

昨年中学卒業と同時に卒塾した生徒から、久しぶりに連絡が来ました。

渡邉先生お久しぶりです。

元気ですか?
突然のメールすみません。

どうしても先生に報告したいことがあり、メールを送らせていただきました。

「どうしても報告したいこと」ってなんだろう?!
わくわくしながら続きを読みます。

この前、中間テストがありました。
私の学科は中間テスト数学しかないので
範囲が中学の時、ものすごく苦手だったグラフのところだったのもあり、自分で時間を作って勉強したら、76点取ることができました!

クラスの平均点は50点だったので、前よりもできるようになってる!と、実感することができました。

ただ、間違えたところのほとんどが、符号ミスや計算し直せば合ってる計算ミスが多かったです。

また毎日数学をやって計算ミスを減らせるように頑張ろうと思います。

おお!すごい!!!

この生徒は、勉強が得意な方ではなく、
できるようになったことを忘れないように『毎日数学』という特別課題を作って日々取り組んでもらっていました。

それを覚えててくれてるんだなぁとうれしい気持ちになりますね。

そして、勉強苦手なこの生徒が、塾に通わず自分で勉強して、平均点よりも20点以上良い点数が取れたって!
本当にうれしい〜〜〜!

高校に入学してから、朝遅刻することなく通い、美術部とボランティア部に入部しながらバイトもして勉強との両立を今頑張ってます。

後、前期期末の時、英語で56点を取ることが出来ました!
次の後期期末は12月なので、自走を続けられるように頑張っていこうと思います!

朝弱かったのに、そこそこ遠い高校まで、毎日遅刻なく通えてること、
部活をかけもちしながらバイトも頑張って、なおかつ勉強も頑張れていること…
素敵な高校生活を送っているんだなぁ、と、うるうるしてしまいました。

頑張っていることをこうやって報告してくれて、本当にうれしいです。

英語なんて、ずっと苦手で苦労してたけど、成長したなぁ…!

目次

生徒がそれぞれ自分で決めた道を、自分の力で進むこと。

こんな風に勉強が苦手な子でも、
自分が「行きたい」とか「ここで勉強したい」というゴールに向けて、その子なりのベストを尽くしていくことができるようになるのが『自走』
だと思っています。

自分の将来のゴールが明確になっていなくても、
短期的な目標を決めて、それに向けて【今自分ができる精一杯】ができること。

これが一番、大事なことだと思うんです。

みんながみんな、高い偏差値を目指すべきなのか?
みんながみんな、難関校と言われる学校を目指すべきなのか?

これってみなさんどう思われますか?

子どもたちが自分の意思で、そこを目指せているのなら、もちろん頑張ってもらいたい。

でも、そうでない場合も多くあると思っています。

この日、「自走がんばってるよ!」ってうれしい報告をしてくれた元生徒も、いわゆる「勉強ができる子」ではありません。

でも、自分のやりたいことに向かって日々意欲的に生きている。
受験を通して学んだことを、受験後も生かして勉強できている。

高い偏差値ではないけれど、この子なりのベストを、日々尽くしているんですよね。

偏差値関係なく、それが一番、大事なんじゃないかなって思うんです。

この子は誰のためでもなく、自分のためだからこそ、誰から言われなくても自分で考え、よりよい選択肢を自分で選択することができているのではないかなぁと思います。

そして何より…
この子は他の誰とも、自分を比較していないし、誰からも他の子と比較されていないと思うんです。

自分がやりたいから、やる。

自分が必要だと思うから、やる。

自分の「できない」自分の中の「できる」まで引き上げるために行動する。
基準はすべて、自分で決められている。誰からも押し付けられていない。

そして周りの大人はそんなこの子を心から応援している。

そんな環境にいるんじゃないかなと思います。

誰かと比較しないで、今のその子を認めてほしい

毎回のブログやラジオでお伝えしていますが、私たち大人の仕事は
生徒の一つ一つの取り組み、少しずつの積み重ねを
「こんなんじゃ足りない」
否定することではなく、承認していくことです。

自分で決めたことをやりきれたら、自信がうまれる。

承認してもらったり、自己決定を繰り返すことで、生徒の中に「やってみようかな、もうちょっと頑張ろうかな」の芽が出てくる。

私たちはそれを更に大きく育てていく。

偏差値UPや難関校合格は、その先にあるものだと思ってます。

そして、この生徒が目標に掲げている「手話通訳士」の資格だったり、この子とは別の元生徒が今仕事にしている「声優業」だったり、また違う元生徒がチャレンジしている「離島の高校での自活」だったり。
これらもまた、偏差値UPや難関校合格と、同じレベルのゴールなんです。
優劣なんて付けられないものですよね?

この生徒のように、
自分の決めたことや、やりたいと思ったこと、必要だと思ったことを
その子のベストを尽くして取り組む。
自分の目の前の道を、自分の力で意欲的に進んでいく。
そこに「偏差値」や「難易度」って関係ないと思うんです。

テラコヤイッキューに入会したいと相談をしてくださるお母さんお父さんの話を聞いていると、思うことがあります。

「一体誰と、比較しているんだろう?」

同じ学校の同級生?
塾の同級生?
兄弟姉妹?
過去のお母さんお父さん?
それとも、SNS上の誰か?

誰かと比較しても、その「誰か」と同じ道を子どもが走ることはありません。

みんな、自分の前にある道を、自分で走っていくんです。
自分にできる、精一杯で、
ときには転んだり、休んだりもしながら、
でも、もうちょっと進もう、こうやったらもっと速く行けるかもって自分を励まし、考えながら、進むんです。

道も、ゴールも、みんな同じじゃないんです。
進み方も、ペースも、違うんです。

私たちだって、そうですよね。
他の誰のものでもない、自分の人生を自分の足で歩いている。

その子ではない「誰か」や「誰かの進む道」と比較して
「まだまだ足りない」「これができていなくて心配」と嘆くのではなく

今、まさに頑張っている今のその子を認めてあげましょう
その子が進みたいと思っている道、自分で決めた道を進もうとしているその子を、応援してあげましょう

今のその子を認めてあげる
その子のなりたい、進みたい、を応援する。
そこから、やる気、自走の芽が出ます。

自走の芽が出たら、子どもたちが自分で考えながら、自分の道を進むのを応援する。
認めながら、励ましながら、見守りながら。

その先に、それぞれのゴールがあり、幸せがある。
全員が一斉に目指さないといけないお決まりのゴール…なんて、ないんですよね。

受験も人生もトラックレースではない。

人生はトラックレースじゃない。
同じ目標に向けて、同じ道を、よーいどん!で競争するものじゃないんです。

ひとりひとりの目の前に、道がある。
受験だって、目指すものが一緒だとしても、その子の持っている能力や性格、環境。ひとりひとりに違う課題がある

全員が全員、レールの上を走るように高偏差値、高難易度、受験突破を目指すのではなく、
偏差値に関係なく、
その子の目の前の道を自分で進んでいくことが大事で、そういった姿にこそ、価値を感じられる。

自分はそういった価値観を持つ大人でありたいし、
そんな大人が増えるといいなと思ってます!

お決まりのゴールに向けたレールに乗せて、かりそめの自走を強要するのではなく
本当の意味での「子どもの自走」を応援できる、大人でありましょう♫

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

自分と向き合い、承認しコントロールする!学習EQを高める #自走式学習 でやらされ勉強から自主的な学びへ。 自走の力は生きる力。生徒の成長に合わせて手を放していく指導を。 【子どもから手を放し、自走へ導く】保護者の方向け講座は子どものコース以上の参加者で大好評★
好きなものはお寿司とビール

目次