子どもを「勉強嫌い」にしないために今すぐ手放す言葉
こんにちは
テラコヤイッキューのわたなべです。
あっという間に年末が近付いてきましたね〜!
そろそろ年賀状の準備をしなくては…とうきうきしているわたなべです。
さて、今日のテーマは「子どもを勉強嫌いにしないためには?」です。
勉強が嫌いな子
勉強が苦にならない子
勉強が好きな子
いろんな子がいます。
この子たちの違いはどこから来るのでしょうか?
もちろん、もって生まれた能力も関係していると思います。
私は芸術、運動と同じで、勉強にも人それぞれ得意不得意があって当然だと思っています。
才能の部分は、私たち大人には関与できない部分ですが、
持っている才能は100%、生かしてもらいたいですよね。
才能があるのに、勉強を嫌いになってしまったがために才能を生かしきれていない子…
そんな子もいます。
そんな生徒でも、入会をきっかけにご家族で変化し、ぐんぐん力を付けてくれているので、
この記事を読んでくださっている保護者の方々はぜひ今日から声のかけ方を変えてみてください♫
一番のNGワードは…
子どもを勉強嫌いにする一番のNGワード(わたなべ調べ)は…
時間余ってるから●●もやりな!
です。
お子さんが小学生の場合、場合によっては中学生になっても、
お母さんお父さんが勉強の指示を出されているご家庭は多いですよね。
この問題集の●ページまで今日はやろうね!
こう約束をして始めて…
お子さんが「終わったー!」と全部解き終わったときに
「時間が余ってるから●●もやろう」
「もうちょっと追加でやろう」
と、【追加注文】していないでしょうか?
マラソンをゴールしたあと追加で走れと言われたら…
子どもの勉強について、大人に置き換えて考えるとき、
家事やマラソンに置き換えるとわかりやすいです。
今回はマラソンに置き換えて考えてみてください。
頑張って頑張って走って、
あと2キロ…1キロ…
後少しで終わる!!!
ゴール!!!
そのときに監督から…
『早く走れたみたいだから、もう1キロ走ってください。ゴール延伸します。』
って言われたら、どうですか?
「いやいや。」
「ここがゴールじゃなかったんですか?!」
「ここまでって思ってたから、最後あんなに頑張ったんですよ!?」
「これ以上走るのなんて無理ですよ!!」
って…
なりますよね。(最近マラソン練習に励んでいるわたなべですが、絶対に監督に反抗すると思います)
「監督の嘘つき!!」
「もうこの人の言うことは信用しない!!」
ってなると思うんです。
そして、走ること自体、避けてしまうだろうなーと思うんです。
これは、対子どもでも同じじゃないですかね。
決めた目標以上の追加注文を繰り返した先に「勉強嫌い」が待っている
決めた目標以上に追加注文を繰り返していると、
当たり前ですがお子さんの中の不満は溜まっていきます。
約束だと思ってがんばったのに…
これが終わったら遊べると思ってたのに…
期待を裏切られ、反感が高まります。
もちろん、『ゴールした』ことについての承認も得られず、承認欲求も満たされません。
『やりたくない』気持ちで、追加の勉強に取り組むことになります。
そのうち、
「お母さんの言うことを聞いても良いことがないな」
「どうせ追加されるんだからゆっくりやればいいか」
こんな風に考えるようになってしまいます。
そんな状態になってしまうと、勉強を自分のためにやる気を出して取り組む、なんて難しいですよね。
たくさん勉強して、勉強を好きな子に、得意な子に育ってもらいたいとしたら…
たくさん勉強して、勉強を好きな子に、得意な子に育ってもらいたいと思っていらっしゃるお父さんお母さんの気持ちももちろんわかります。
「今日のうちにこれもできたら復習にもなるのに…」
お子さんのことを思っているからこその、言動だと思うんです。
でも、
いくら自分のためだからといって、追加でマラソンを走らされるのって、当事者からするとやっぱり嫌じゃないですか?
お子さんも一緒ですよ。
『ゴールはここ』と決めたら、
それ以上はさせない。
これをひとつ、自分ルールに加えてもらえたらと思います。
そして…
お母さんお父さんの想い『たくさん勉強して、勉強を好きに、得意になってもらいたいな』
これを現実にできるような声掛けをしていきましょう!
「もっとやりたい」
と、お子さんが自分からすすんで思えるような声掛け、どういったものがあるでしょうか?
自分自身がマラソンをゴールしたとき、
どんな声掛けをしてもらえたら、「もっと走りたい!」「もっと練習したい!」と思えるでしょうか?
『よくがんばったね!』
『みてたよ!』
『応援してたよ!』
『すごく良く走れるようになったね!』
私だったら、こんな風に言ってもらいたい。
マラソンって辛いんですよね。私は走るのが本当に苦手なので。
辛い辛いと思いながら、走ってます。
すごい形相で走ってます(笑)大して速く走れないし、長くも走れない。坂道で、徒歩のおじいちゃんに抜かされるくらい遅い(笑)けど、精一杯で走ってるんです。
だから、まずはゴールしたこと、走りきったこと、頑張って走ってたってことを、ちゃんと見てたよって言ってほしい。
あなたの頑張り、見てたよって。
「見てたよ、応援してたよ」「よく走ったね!」
「1ヶ月練習続けてるのすごいね!」って。
自分の身近な人が、こうやって応援してくれたら、
「明日も頑張って走ろうかな」「もっとたくさん走れるように、練習頑張ろうかな」って思えるんです。
子どもは日々、「自分史上最高」を更新し続けている
子どもにとっての勉強も、一緒じゃないでしょうか。
私たち大人からしたら、30分、正負の計算をする。
漢字の練習を20分する。
大したことないように感じるかもしれません。
でも、当の本人は?
子どもからすると、10年、15年生きてきた中で、その瞬間で一番高度なことを勉強してるんですよね。
新しいことを、学び続けてる。
それ自体が、尊敬できることだと思うんです。
私たちもそうでした。
あのときの勉強を、「当たり前」で片付けられると、ちょっと嫌な気持ちになりますよね。
多かれ少なかれ、授業や宿題で日々新しいことを学び、テスト、受験と、自分史上最高難度の問題にあたってきましたよね。
私たちと同じ道を、子どもたちも歩んでいます。
一度勉強を嫌いになってしまうと、テストで良い点が取れても、受験に合格しても、その後の勉強を自発的に行うことは難しくなってしまいます。
周りの大人がずっと
「勉強しなさい」
「もっとがんばりなさい」
「このままじゃ合格できないよ」
と言い続けなくてはいけません。
子どもも大人も、どっちも辛いなぁと思います。
そう、ならないためにも。
今日から、お子さんの勉強している姿を見たら、決めたことに取り組めていたら、決めたこと以上のことに取り組めていたらもちろん!
その事実をたっぷり承認してあげましょう!
「うちの子にはもう遅い」
とう思われているお母さんお父さんもいらっしゃると思います。
いえいえ、遅いことなんてないです。
気付いたとき、出会ったときが一番、自分にとってそれが必要なとき。
自己肯定感のすごく低かった私が、30を超えて自分を受容できるようになりました。
子どもたちはまだ10代。
今日からの関わり方で、まだまだ柔軟に変わっていきますよ。
お子さんが勉強を嫌いにならず、
自分から「もうちょっと頑張ってみるか」と行動できるようになったら
持っている才能を100%活かせるようになります。
そうなってもらうためにも、今日からの声掛け、関わり方を見直し、変えていきましょう!