長期的な「学習記録」で手に入るのは【鳥の目】|その日の自分に一喜一憂しない成長実感を手に入れる
こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。
今日のテーマは「学習記録」。
生徒たちに付けてもらっている学習記録
生徒だけでなく、スタッフにも付けてもらっている学習記録
なぜ、そこまで「記録」にこだわるのか?について書いていこうと思います。
「記録」は何のために行うのか。
考えながら読んでもらえるとうれしいです。
ワタクシゴトですが、12月4日に、人生初のマラソン大会に出場してきました。
10キロのコースにエントリーし、無事に完走することができました。
走ることがめちゃくちゃ苦手な自分ですが、制限時間内に走りきることができ、本当にうれしかったです!
このマラソン大会で、たくさんの学びや気付きがありました。
その中のひとつが「記録」の大切さです。
瞬間瞬間【点】の苦しさ、楽しさ
走るときはランニング用のアプリを使って、走った記録を付けています。
距離、ペース、心拍数などが細かく記録されていくアプリ。
それを使って走っているとランニング中、
「あ、今日すごく速いペースで走れてる!なんか全然しんどくない!いい感じだー!」
って思うこともあれば、
「あれ、前回走れたペースよりもめちゃ遅いぞ…しかもめちゃしんどい…つら…」
こんな風に思うこともあります。
そして、「できてたときの自分と比べてしんどい」という気持ちが
「はぁ、今日もしんどいんだろうな…」
「前回のペース、上回れるかな…(できないだろうな…)」
こんな気持ちが大きくなってきて、いわゆる『やる気』が下がっていってしまうんです。
やる気が下がると、「今日は天気悪そうだから明日にしよう」とか「今週はちょっと休んじゃおうかな…」とか、行動にブレーキがかかってしまう。
勉強も一緒ですよね。
きっと毎回、「前回よりよく走れてる!」という成長を感じながら走れたらそんな風にはならないだろうけど、
毎回毎回「自己新記録」を更新し続けるのって
しんどいし、無理で無謀なことなんですよね。
記録を重ねると点が線になる
そんなとき。
Notionにランニングの記録をアップしていこうと思いポチポチアプリを触っていると、これまで見えてなかったデータを見ることができました。
それが、「月間の平均ペースや距離の推移」が見れるページ。
このデータを見たとき、「あ!自分って成長し続けているんだ!」ということがわかり、やる気がぐっとアップしたんです。
7月、ランニングを始めたばかりの頃は1キロあたりの平均ペースは8分17秒。
8月、7分49秒、9月、7分34秒、10月、7分24秒、11月、7分04秒…
毎月、平均ペースが少しずつ上ってきていたんですね。
これを見て、ハッとしました。
『瞬間瞬間、【点】だけを見ていると、コンディションの良し悪し、一回一回の記録は凸凹するけど、【線】で見れば右肩上がりに成長していることがわかるんだ』
虫の目と鳥の目ーマクロの視点で自分を観察するー
記録を継続して付けていないと、気が付かなかったことです。
日々、その日の自分を観察することは「虫の目」ミクロの視点。
昨日に比べて自分がどうなのか
今日の自分には何ができたのか
細かく、自分を観察することができます。
でも、その視点だけだと
昨日の自分と比べて良くなった自分、悪くなった自分に一喜一憂してしまう
「今日はできなかった」のダメージで、歩みを止めてしまう
ことになってしまいます。
でも、継続して記録をつけていれば「鳥の目」マクロの視点が手に入る。
点を線にして、大きな視野で自分を観察できるようになります。
つまずいた日も、うまくいかなかった日も、すごくうまくいった日も、いろんな日がある。
けど、長い目で見れば、成長していっている。
「今日できなかった」からと言って、「明日もできない」わけじゃない。「ずっとできない」わけじゃない。ってことが、実感できるようになるんです。
だから、「今日も行動しよう」と、歩みを止めずに行動できるんですね。
今日、つまづいても、できなくても、いつもより遅くなっても、しんどくても、長い目で見れば成長しているんだから、がんばろう。
こう思えるようになるんです。
継続するために必要な「やる気」を自分で生み出すために【線】での記録が有効
以前、生徒のお母さんからこんな相談があったことを思い出しました。
「うちの子は毎週の振り返りで、「できるようになってもまた次の一週間、ゼロからのスタートになってしまうのが嫌だ」と言っている」
これがまさに、「点」が「線」になっていない「虫の目鳥の目問題」だったのか、と今更気が付きました。
「鳥の目」を持つことができないと、毎日その子の中で、それまでの頑張りがリセットされてしまうんだと。
だから【継続】が苦しくなってしまう。
たった1日「できなかった」だけで、大きく自己肯定感が下がってしまう。
だから、「記録」することが大事。
「できなかった」日や、「しんどい」日があったとしても、記録を見返すとこれまでの自分の頑張りが「線」になる。
できない日があっても、しんどい日があっても、線は途絶えず続いていく。
それがわかると、また頑張ろうという気持ちが作り出せる。
「記録」は鳥の目を手に入れて、
点を線に変え、継続してやる気を作り出すために付けるもの。
行動して、成し遂げたい未来があるのなら、
その行動を続けられるよう、日々の記録を定性定量両面でとり、「点」を「線」に変えていく。
これがとっても重要なんだなと
改めて感じたわたなべでした。
生徒たちにもこの視点で学習記録を活かしてもらえるよう、日々のフィードバック・承認の中身を更に良くしていきたいと思います♫