「言語化」の習慣化で、子どもは自走する
こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。
今日のテーマは
テラコヤイッキューの生徒たちが「伸びる」秘密のひとつである「言語化」について語ろうと思います。
最近、オヤココースのご相談を受けたり、お子さんの入会面談をしていく中で
よくこの話題になるんです。
みなさんのお子さんは
みなさん自身は
自分のやってきたこと、やっていること、目的、感情、言葉にすることができているでしょうか?
テラコヤイッキューの指導は「言語化」の習慣化とサポート
テラコヤイッキューの生徒指導では「言語化」を徹底して指導しています。
生徒たちは日々、学習記録・振り返りを行い
毎週、一週間の自分を振り返るノートを作成し
テストの度に、できたことできなかったこと、やってよかったこと悪かったこと
事実も、目的も、感情も、すべてを言語化してもらっています。
本当に、毎日学習記録で振り返りを付けている生徒、すごいです。
もう完全に、振り返りが習慣になっています。
ブログの中にいくつか画像を載せているのでぜひ見ていただきたいです。
自慢の生徒たちです。
中には面倒くさがって振り返りを行わず、時間だけ記録する生徒もいます。
生徒の選択することなので強制はしませんが(ルールにはしています)、
本当にもったいないなぁと感じています。
本質的な力はなかなか付いていかないよな…ともどかしい思いもあります。
ではなぜ、テラコヤイッキューでは生徒たちにここまで「言語化」を求めているのでしょうか。
自分の行動をコントロールするためには「思考を言語化して選択すること」が必要
まずひとつめは
自分の行動をコントロールするためには「思考を言語化して選択すること」が必要だからです。
人生は何でできているのか。
人生は「選択」でできています。
朝二度寝をせずに起きる、起きない
家族に「おはよう」と言う、言わない
時間通りに家を出る、出ない
無意識に行っているものもたくさんありますが
私たちは起きている間はずっと
何かを「選択」し続けています。
そして、選択したもので人生が作られていく。
子どもたちの
勉強する、しない
これも「選択」ですよね。
2週前の面談で、生徒に言いました。
「ふわっとその時の雰囲気でなんとなく【やらない】を選択しないようにしてみな。
その時の気持ち、やらなきゃなことの目的、全部頭の中で言葉にしてから「選ぶ」ようにしてごらん」
私たちって、やりたくないことを後回しにしてしまうときはいつも
「なんとなく」でやらないを選択していませんか?
そのときの頭の中に、きちんと「なぜそれをやらないのか」言葉になっているでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
なくないですか?
もやもやっと、なんとなーく
頭の中に「やだなー」とか「めんどいなー」っていう【感情】が霧とか雲とか、波紋のように発生していて
そのまま流れで楽な方を選んでしまっていませんか?
だから楽な方に流れてしまうんです。
このブログを読んでくれた方は、このあとぜひ、面倒だけどやらなきゃなことをやりたい時間になったとき
自分の思考を言語化してみてください。
【これから何をする必要があるのか】
【なぜそれをしなくてはいけないのか】
【自分はなぜそれをやりたくないと思ってしまうのか】
などなど…
それまでモヤっとしていて目に見えていなかったものに、ひとつひとつ、ラベルを付けていくんです。
そして最後に
「で、やるの?やらないの?どっちを選ぶの?」を自分に聞くんです。
きちんと頭の中で、言葉にして。
【人生は選択でできている】
これを理解していれば、「やる」を選ぶ確率がぐっとあがります。
体感、8割はアップします。
「人生は選択でできているんだよ。私は自分で、自分のために必要だと思ってこの行動をタスクに入れている。やるかやらないかは、自分次第。どうする?」
ここまで言語化できれば、
「やる」を選べるんです。
人間って本当に不思議な生き物。
不安や恐怖、感情、もやもやしたなんとなくの面倒くささなど、目に見えないものには振り回されてしまうけど、
一度きちんと「言葉にして理解」したことに関しては
理性的に考えて、「選択」ができるんです。
感情ではなく理性で、行動をコントロールできるようになるんです。
2週前に、「やらないを選びそうなとき、もやっと感じているものを全部言葉にしてから決めるようにしてごらん」
こう伝えた生徒…
2週間、決めた時間に勉強、できていなかった音読の送付、学習記録付け、全部、できています。
すごくないですか。言語化の力。
言葉にしないと、感情や雰囲気に流されてしまう。
言葉にできると、理性で選択できる。
これが言語化の大きな力のひとつです。
目に見えないものを可視化することで、自分の解像度をあげられる
子どもたちに学習記録や週間の振り返り、テストの振り返りをするときに伝えていることがあります。
それが、「そのときの【感情】も含めた振り返りにしようね」ということ。
なぜ、感情を含めた振り返りを行う必要があるのでしょうか。
それは「感情は目に見えないもの」だからです。
うちの指導の中で生徒、オヤココースを受講してくださっている保護者の方へ
「伸ばしていきましょう」と伝えている力のひとつに【EQ】があります。
EQとは「こころの知能指数」。
感情に振り回されるのではなく、
自分や他人の感情を理解し、利用し、自分の行動をコントロールする力のこと。
この力が高ければ高いほど、
感情の波に自分の行動を左右されることがなくなり、
自分に対しても他人に対しても、
おおらかで適切な対応ができるようになります。
このEQを伸ばすためには
まず「目に見えない感情」を「目で見えるもの」にしていく必要があります。
目に見えないものは把握ができないですし、理解したり、利用したり、調整したりもできませんから。
ここで大切になってくるのがやはり「言語化」です。
ブワーーーー!!っと、感情の波に飲まれてしまいそうになること、ありますよね。
心の底から感情が込み上がってくること、ありますよね。
そんな感情にひとつずつ、名前を付けてあげるんです。
その感情が生まれてくる原因を探していくんです。
そうすることで、これまで目に見えていなかった感情が「見えるように」なり、理解したり、利用したりができるようになっていきます。
「自分は今、すごくイライラしてるな」
「このイライラは、子どもに期待していたのを裏切られた気がして悲しい気持ちから来ているな」
「そもそも期待すること自体が間違っているから、このイライラは感じなくても良いものだな」
こんな風に考えることができると
自分の力で感情を抑え、行動をコントロールすることができますよね。
子どもたちも一緒です。
勉強を始める前は「いやだな」と思ってたけど、「無心」でやるとスラスラできたことを思い出して、「無心」で始めてみた!そしたらスムーズに始められた!
こんな風に振り返りを書いてくれる子がいます。
まさに、自分の感情を言語化した経験から
それを利用して自分に適切な感情を作り出し、自分の行動をコントロールすることができていると思いませんか?
感情についての言語化を繰り返していくと
こんな風に自分のコントロールができるようになっていくんです。
すごいでしょ。
ふだん目に見えない感情を言語化し、見えるようにしていくことで、
どんどん自分の解像度が上がってきます。
もやもやっとしていた自分の中身に
ひとつひとつ名前が付いていきます。
名前を付けたものは
分類したり、整理整頓したり、それだけを取り出したり、
利用することができるようになっていきますよね。
自分を自分で動かしていくためには、自分の解像度を上げることが必要不可欠。
そのために「言語化」は必須な取り組みなんです。
学習計画、自分に必要なことが何かを見つけるためにも言語化は必須
学習計画を立てたことがなくて作り方がわからない…
そんな相談もよくありますが、
そういう子たちはその前段階の「振り返り」ができていないんです。
自分のやったこと、やってよかったこと、やっても成果が感じられなかったこと
【やっただけ】でほったらかしにしてしまっている。
言葉にして残す、
ができていないから、
なんとなく感じただけで、なんとなくモヤモヤっとした体験で終わってしまっている。
だから、「次どうする?」が自分発信で出てこないんです。
自分の行動したこと【事実】
自分の感じたこと、気付いたこと【気付き】
何がよくて、何がよくなかったのか
自分の行動や選択は、正しかったのか
こういったことを「言語化」していくことで、
なんとなく過ぎていった日々が「形になって残り」ます。
そう、目に見えなかったものが目に見えるようになるんです。
自分はこれをした
その結果、こうだった
こんなことを感じた。
こんなことに気付いた。
自分はこうなりたい。
ここまで考えたら
「じゃぁ、次はこうしよう」
って、自然に言葉になって出てくるんです。
「次はこうしよう」
これが、計画ですよね。
これを具体化して、細分化して、タスク、スケジュールに落とせば
学習計画ができますよね。
言語化をすっ飛ばすから、「何をしたらいいかわからない」という状態になるんです。
大事なことは、必要なことは、言語化です。
自分のしてきたこと、したいこと
事実、感情、目的、全部言葉にして書き出すんです。
目に見えないものに名前を付けて、整理整頓していくんです。
これをしていかない限り、一生やらされ勉強から抜け出せないし、
大人になってもずっと、誰かからやらされている、と思いながら
誰かに人生をコントロールされていると思いながら
生きていくことになるんじゃないかなぁ。
やる気の土台「自己承認」も言語化しないと始まらない
もう、何度も何度もお伝えしているのでおなかがいっぱいかもしれません。
「やる気」を引き出すためには
自己実現欲求の前段階の「承認欲求」を満たしていくことが必要でしたよね。
承認欲求は「他者承認」と「自己承認」でできているんでした。
「自己承認」ができるようになると、やる気が出るんでしたね。
はい、この「自己承認」
これも、「言語化」しないと始まらないと思いませんか?
もう一歩言うと、「他者承認」も言語化しないと始まらないですよね。
相手のことを見て感じたことを、言葉にして伝える必要があります。
この「他者承認」は子どもが「自己承認」ができるように、子どもの状態の言語化を、手伝う側面もあると思っています。
子どもが自分で言語化できていない自分の状態
自分で把握できていない自分の成長
こういったことを、周りの大人が
「先週よりも振り返りレベルが上がったね!」とか「今日、すごくうれしそうに見えるよ〜!」とか
言葉にして伝えてあげる。
そうすることで
「あ、私って、振り返りレベルが上がってるんだ」
とか
「先週勉強頑張ったから、うれしい気持ちに今なってるんだ」
とか、
自分のことを自分で認める、自分について言葉にしてフィードバックする
そんな「自己承認」ができるようになっていきます。
「やる気」を出すためにも、今の自分の状態や自分の成長を言葉にしないと始まらないんです。
子どもにも大人にも、言語化のスキルは必須
「言語化」をすることでどうなるのか。
- 雰囲気に流されず適切な「選択」ができるようになる
- 感情に振り回されず自分の行動を「コントロール」できるようになる
- 自分自身に「必要なことがわかる」
- 自分を認め、「やる気の土台を作る」ことができる
どうでしょうか。
言語化は本当に、子どもにとっても、大人にとっても必須のスキルなんです。
大人にとっても必要なんですよ。
お母さんたちが子どもを叱る、叱らない。これも選択ですよね。
感情的になってキツイ言葉を言ってしまう、そんな自分をコントロールする必要がありますよね。
自分に何が必要なのか、お母さん自身も立ち止まって考える必要、ありませんか?
自分を承認できない人に他者の承認はできない。お母さんが自分自身を承認するために、自分のことをもっと言語化し、解像度をあげていかなくてはいけませんよね。
言語化。できてますか?
言語化、していきましょう。
オヤココースの受講メンバーには、
感情日記を付けてもらったり
週の振り返りをしてもらったり
テラコヤイッキューに通う生徒と同じように
言語化を徹底してしてもらいます。
もちろん、私との面談・壁打ちで、ご自身で言葉にできなかったものの言語化をお手伝いします。
「言語化」って、やらなくても生きてはいけるものなんです。
ふわふわと、なんとなく流れるままに生きていく方が楽です。
だから、なかなか習慣にならないんですよね…
想像してみてください。
みなさん、じゃぁ今日から習慣にしていきましょうね!感情日記、付けましょう!毎週振り返りやりましょう!
って言われて、
「はーい!わかりました!」って、できますか?
誰も見てくれないところに向かって
コツコツ、続けられますか?
続けられない人の方が多いんじゃないかなぁ。
だって、人が頑張り続けるには絶対に「承認」の力が必要だから。
テラコヤイッキューの生徒たちは
オヤココースのメンバーは
全員、私たちテラコヤイッキューのスタッフから
毎日、毎週、自分たちが行った振り返りについて「承認」「フィードバック」を受けています。
途中で手を止めてしまいそうになったら
途中でサボってしまいそうになったら
お尻を叩きます😆笑
やってることをちゃんと見てくれて、返してくれて、
サボりそうになったらお尻を叩いてくれる人がいる
そんな環境だから
イッキューの生徒たちは今日も、今この瞬間も、自分について言語化をしているだろうし
オヤココースのメンバーも、振り返り・言語化をずっと続けることができているんです。
だから、それができている全員が、伸びていく。変わっていくんですね。
テラコヤイッキューで行っているのは、
言語化の習慣化サポート。
私たちの指導は、ブレません。
開業からずっと、このスタイル。
言語化、言語化、言語化。
振り返り、振り返り、振り返り。
徹底して、これです。
自分を認めるためにも
自分にとって必要なことを見つけるためにも
自分をコントロールするためにも
一番必要なことだからです。
自走に必要な力、「言語化」
私たちと一緒に身に付けていきませんか?
本当にうれしいことなのですが、
新規のお問い合わせや兄弟姉妹の入会お問合わせが続いていて、
2023年用意できそうだった空き枠が早くも埋まってしまいそうです…
こちらもスタッフ増員などしながら対応していきますが、
トライアル・入会、少しお待ちいただく可能性が高いです。
ご了承ください。
そして、「うちの子はまだ、自走の準備ができてないなあ」って感じているお母さんは
ぜひオヤココースにお母さんだけ入会してください。
お母さんが先に変わる方が、早いです。
先にお子さんにとっての環境を変えて、
お子さんがうちの指導を受け取れる準備ができた状態を作ってください。
準備ができてる生徒は、早いです。
やらされで中1で入会するより、準備ができた状態で中2から入会するほうが絶対に良いです。
やらされの子、環境が整ってない子は、どうしても時間がかかります。
オヤココース、ご検討くださいね。