目先の成績か、将来の自走か
こんにちは。
テラコヤイッキューのわたなべです。
先週のブログで
「お母さんの自走度」についてお話をしました。
今日のテーマは、
子どもの自走度についてです。
みなさんのお子さんは今「自走」に向けて成長していっていますか?
現在地を知ることが大事。自走度を確認してみよう。
テラコヤイッキューでは、レギュラーの面談指導(学習状況の振り返りや計画立て)とは別に
「自走度」の成長度合いを確認するための面談を行っています。
大体の生徒が、3〜4ヶ月に一度のスパンでこの自走度をチェック。
先週のお母さんの自走度CHECKでは、10段階の表にしていましたが
うちの「生徒の」自走度のチェックリストは
8項目×7段階の、56点満点でできています。
- 目標設定力
- 行動設計力
- やりきる力
- 成績をあげる力
- 振り返り・改善の打ち手を見つける力(デイリー)
- 振り返り・改善の打ち手を見つける力(ウィークリー)
- 自らをモチベートし、コントロールする力
- 保護者項目(子どもとの適切な関わり)
これらの大きな項目それぞれに7段階ランクをつけていて
今の自分がどの段階にいるかを自己評価してもらっています。
たとえば、成績をあげる力だと
1…大問ごとに丸付けができる
2…正しく丸付けができる
3…解説からわからない箇所を探している
4…自力で解決できないときは質問している
5…すぐに解き直しができる
・・・
こういった感じです。
当塾では、過去の生徒の数値を参考に
何点以上だと、第一志望合格率が高まる
何点以下がずっと続くと、通塾継続が難しくなる など
基準を設定しています。
Instagramには、このような簡易版を投稿しました。
塾生のように詳細な採点はできませんが、ぜひ下の画像で
お子さんの自走度を出してみてください😊
1年で自走度が2倍に成長した生徒
先日、面談で自走度を確認した生徒。
採点の結果、なんと昨年の倍の数値に…!
中1のラストから、中2のラストにかけての1年間で
自走度は14から30に。
どの数値もUPしていますが、特に
- やりきる力
- 自らをモチベートし、コントロールする力
が大幅にUPしています!
やりきる力は、期間内の「タスク達成度」から点数化。
中1のラストの時期では、自分で決めたタスク(計画)の達成もなかなかできなかった生徒。
やったり、やらなかったり。できない週の方が、多い状態でしたが…
現在は100%達成できる週も増え、
ほとんど7割以上の達成ができています。
そして、自らをモチベートし、コントロールする力。
1年前の1点から、4点に。
1点・・・やらなきゃとは思えているけど行動できてない
4点・・・自分のやる気は自分でコントロールしなくてはいけないことを理解できている
ちょっと抽象的ですが、
自分の感情に流されて終わりではなく、
「やる気は自分でコントロールするもの」と知り、自分の行動を選ぶことができるようになってきました。
これが「やりきる力」にもつながっていますね。
本人も
「正直、めんどうだな、と思うことは今でもある。でも、そのときの感情に流されるんじゃなく、自分で行動する方を選ぶことができるようになってきた。自分でも成長したと感じる!」
と言ってくれていました。
目の前の成績なのか?将来の自走なのか?
この生徒、小6の冬に入会し、継続して2年と少し。
長く通ってくれています。
最初のうち1年くらいは、本当ーーに決めたことの実行ができず…
お母さんからも「大丈夫なのか?」と心配の連絡をいただくこともありました。
目先の成績を考えたとき、
自分をコントロールする力よりも、成績向上のために無理矢理にでも勉強させる塾に入れたほうが良いのではないか?と言っていただいたこともありました。
でも、自走のちからが大事だと、やめずに続けてくれたんですよね…(感謝)
目先の成績や受験だけを考えたとき、必ずしもうちの指導が適しているかと言われると、それはNOなんです。
うちは、勉強させる、成績だけをあげる塾じゃないから。
時間をかけて、
自分と向き合いながら、
自分のコントロールの方法を探したり
自分のやっていることに意味付けしていく
勉強や受験だけでなく、「将来生きていくうえで必要な力」を身につけることを目的とした、指導をしているから。
手っ取り早く成績だけあげたいなら、
ガチガチに強制・管理してくれる、そういった指導が得意な塾に行く方がいい。
そういう指導を否定しているのではなく、
目指すものによって使うツールを選択することが大事ですよね、ということが言いたいです。
目の前の成績か、将来の自走か。
どちらの力を優先して身につけてもらいたいのか。
最終的に、お子さんにどうなってもらいたいのか。
目指すところ、つけたい力に合う塾を、見つけてほしいなと思います。
一番良くないのは
どちらも捨てきれない…と決めきれずに中途半端でいること。
自分と向き合いながら、自分のコントロール方法を学ぶ。
この関わり方と
目先の成績を伸ばす
この関わり方は、短期的には両立しません。
子どもたちに自分と向き合ってもらうためには、
周りの大人はその機会を容認し、子どもの気付きや成長を待つ必要があるから。
目先の成績ではなく将来の自走を信じ、関わっていく必要がある。
目先の成績に目がいくと
そうは言っても、「今」勉強していないこの子が気になる、と
子どもの失敗の機会や気付きのチャンスを奪う方向に思考が向いてしまいます。
矛盾した思いは子どもにも伝わります。
逆もしかりです。
目先の成績・受験を一番の目的にしたとき、
子どもの成長を待つ指導が足かせになる場合もある。
お母さんの中で、「成績を上げてほしい」「高校入試に合格してほしい」という思いが強いのに
子どもが自分で行動できるようになるのも大事だ!!と思っても
その2つは両立しないためどちらも中途半端になる。
結果、お母さんも、お子さんもしんどい。
目先の成績、将来の自走
どちらが正解で、どちらが不正解、ということではありません。
どちらを目指したいのか、
どちらを自分にとっての正解にしたいのかを
「決める」必要がある、ということです。
決められていないと
行動も
思考も
ブレます。
決めましょう。
決めきりましょう。
自走式学習のゴール
私の塾では「自走式学習」をかかげ、
子どもたちに目先の成績ではなく
自分で考え
自分のために勉強する力
を身に付けてもらっています。
一気に成績をあげることは難しいかもしれません。
でも、私は将来子どもたちが社会に出たとき
言われたことしかできない
やるべきことに意味付けができずいつもぐちばかり言いながら過ごす
◯◯ガチャと、環境や他人に責任転嫁し、自分で解決する力がない
そんな大人になってほしくないんです。
めっちゃ不幸やん、自分から不幸になりにいってるやん。と思ってしまう。
自分に必要なことは何なのか
自分がやらなくてはいけないことは何なのか
やりたくないことでも前向きに取り組むためにはどう考えたらいいのか
こういったことを、自然と考えられる人になってほしい。
そして、自分に必要なこと、やるべきことを、自分で選び、自分で決められる人になってほしい。
そう思っています。
それが自分の人生を幸せに生きる秘訣だと思うので。
目先の成績には遠回りかもしれないけど
こういった力がついてくれば、子どもたちって自分で勉強するようになりますから。
テラコヤイッキューでは、子どもたちに
自分で考え、自分で決める
自分に責任を持ち、自分をコントロールする力
自走のちからを身につけるための指導を。
そしてお母さんたちに
子どもたちの将来の自走を最終ゴールとしたときの
お子さんとの関わり方や
お母さん自身のマインドの作り方
お子さんの自走に向けて一貫した関わりができるようになるためのサポートを行っています。
本気で変わりたいと、仲間になってくれたお母さんたちが、たくさんいます。
私はそれがとてもうれしいです。
オヤココース、一旦募集締め切りましたが、
5月から増枠します。
私、がんばります。
ひとまず、あと5名。
(限界だと思ったら途中で止めます)
入りたいけど、躊躇してる方
ぜひ、個別相談に来てくださいね。