子どもの勉強にイライラ・不安になってしまう原因と対処法

こんにちは。テラコヤイッキューのわたなべです。

今日は

子どもの勉強になぜイライラしたり不安になってしまうのか

原因と対処法

についてお伝えします。

目次

子どもの勉強にイライラ・不安になる理由

1.自分ならこうするのに、そうしない子どもが理解できない

ひとつめの原因は

『自分ならこうするのに、そうしない子どもが理解できない』ということ

自分は提出物は早く済ませておくほうが楽だからそうしていた。

自分は字をきれいに書かないと気がすまない。

自分はテストで良い点数を取りたかったから勉強していた。

それができないこの子は何?

こんな風に考えていないでしょうか。

ご自身がきちんと勉強してきて、勉強で苦労しなかった親御さんに多いパターンです。

自分と同じようにできれば楽なのに…と、
お子さんのことを思った「愛」。

なのに、いつの間にかイライラしてしまいます。

2.自分と同じ後悔を子どもにしてほしくないと考えてしまう

2つめが、

自分と同じ後悔を子どもにしてほしくないという考え』

自分はこれまで勉強してこなかったから今後悔している。子どもにそうなってほしくない。

子どもには自分よりも選択肢の多い人生を送ってほしい。

子どもに将来苦労してほしくない。

だから、子どもにたくさん勉強してほしいし、良い学校に進んでほしい。

こんな思いはないでしょうか。

お子さんの将来の幸せを願って…という思い。愛情から始まった思いですが、
いつの間にか

そうなってほしくないのに、なぜ勉強しないの?!

というイライラに変わっていってしまいます。

3.勉強しないのは親のせいと周りから言われるのではないかという恐れ

3つめが、

『勉強しないのは親のせい、と周りから言われるのではないかという恐れ』

です。

子どもが宿題をしていかなかったら自分が悪い親だと思われるのではないか

勉強しない子どもは親の教育に問題があると思われるのではないか

受験に失敗したら周りからどう思われるだろうか

子どもの勉強や受験が、自分の評価に結びついてしまっているため、
自分の評価が下がったり傷つくのがイヤで勉強していない子どもに対してイライラ、不安になってしまいます。

すべて、自分と子どもの境界線があいまいなことが原因。

自分ならこうするのに、そうしない相手が理解できない。

自分と同じ後悔を子どもにしてほしくない。

勉強しない子どものせいで悪い親と思われたくない。

この3つは、すべて『自分と子どもの境界線があいまい』なことが根本の原因です。

自分が解決できるのは自分の問題だけです。

他人の問題を解決することはできません

子どもの勉強を代わりにしてあげることはできないし、そうしても根本的な解決にはなりませんよね。

そして、子どもを無理矢理勉強させても意味はありません。

結局、自分の思い通りに他人を動かすことはできないんです。

ここをまず、理解する必要があります。

対処法は『自分と相手を区別する』こと

では、どうすれば勉強しない子どもに対するイライラや不安をなくしていけるのでしょうか。

対処法はひとつしかありません。

自分と相手を区別して、自分が解決できる問題だけ、自分で解決する。ということです。

問題の主語は誰か考える

まず、問題の主語が誰なのか?を考えてみてください。

子どもが勉強しなくて、イライラする!

この問題には、2つの問題が隠れています。

子どもが勉強しないんです!という問題と、

私がイライラしてしまうんです!という問題ですね。

勉強しないのは誰?→主語は子ども

イライラするのは誰?→主語は自分

勉強しない問題を解決できるのは、子ども。

イライラするという問題を解決できるのは、自分。なんです。

イライラするという自分の問題を、子どもに解決してもらおうとしてはいけないんです。いけない、というか、不可能なんです。

自分の問題を他人に解決してもらおうとすればするほど、

イライラは増し、しんどく、つらくなっていきます。

相手の問題を自分が解決しようとすればするほど、

イライラは増し、しんどく、つらくなっていきます。

主語を明確にして、自分が主語の問題だけを解決するように努めると、
子どもが勉強していてもしていなくても、イライラする必要はなくなるんです。

イライラをなくすために、何ができますか?

子どもの勉強に関与しない、自分の問題じゃないと割り切る

塾にお任せする

自分の問題じゃない、と思えるマインド作りのために、オヤココースで学ぶのも良いかもしれません。

今の自分を客観視する力を養う

自分と相手の境界線があいまいなことでおこる人間関係の不具合は、

対子どもだけでなく、どんな人との関係にも当てはまります。

パートナーに対してのイライラ

職場の同僚に対するイライラ

対人関係のイライラで疲れている人には、「自他の境界線」を意識することや

「自分の問題?他人の問題?」主語を明確にし、自分の解決できる課題に集中する、
課題の分離を実践することをおすすめします。

そして、この『課題の分離』をうまくできるようになるために必要な力が

自分自身を客観視するちからです。

メタ認知能力とも呼ばれています。

困っている状況に陥っている人は、自分自身がなぜその状況に陥っているのか、認識できていないことが多くあります。

子どもに対してイライラしているとき

「あ、自分は今、子どもに対してイライラしているな〜」

と、認識できているでしょうか?

イライラのまま、

「なんでわかってくれないの?!」

「なんで私ばかりイライラしなきゃいけないの?!」

こんな気持ちでいっぱいになっているのではないでしょうか。

それでは自分の感情に自分を乗っ取られちゃってます。

「自分、イライラしてるなぁ」

「あ、また相手との境界線が曖昧になってる」

こんな風に

まずは認識する力を養っていく必要があります。

あなたのメタ認知能力は高いですか?どうでしょうか?

メタ認知能力を高めると、イライラしたり不安になったときも

自分の状況を自分で観察し、

何が問題かを考え、イライラが減るように・不安が減るように、対処できるようになっていきます。

お子さんにイライラや怒りをぶつけることも、少なくなっていくでしょう。

「こうなったらかわいそう」と思うのはたとえ子どもに対してでも傲慢

最後に。余談になってしまいますが、

お母さんたちの中には
『将来、苦労することになったら子どもがかわいそう』『つきたい職業につけなかったらかわいそう』

と、子どもに対して『こうなったらかわいそう』という思いをもっていないでしょうか?

だから、なんとか今勉強させなきゃ。勉強してほしい。と。

そんな風に思っていませんか?

私は、

たとえ親から自分の子に対してでも、『こうなったらかわいそうだから』と考えるのは傲慢だと思っています。

「かわいそう」

この言葉は、相手がどう感じているかを無視して、自分の視点で、自分の基準で勝手に相手を下に見る言葉だと思います。

こうなったらかわいそうだから、の「こうなったら」の部分

その状況が不幸かどうかは、その人が決めることであって、他人が決めることではありません。

こうなったらかわいそう、将来これができなかったらかわいそう

という思いは、お子さんへの愛情からくる言葉だとは思います。

でも、逆境にいる人たち、逆境を乗り越えようとしている人たち、逆境から成長していく人たちを下に見ているということと同じです。

そして、ご自身のお子さんには逆境を乗り越える力はない、逆境からは学べない、と言っているのとも同じです。

逆境こそが人を成長させ、逆境を楽しめる人こそ、自走できる人間です。

お母さん自身が『逆境は乗り越えてこそ』『何事もすべて人生のプラスになる』と心から思えていることが

お子さんを過度に心配しないことに繋がり、子どもの自走に繋がるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

自分と向き合い、承認しコントロールする!学習EQを高める #自走式学習 でやらされ勉強から自主的な学びへ。 自走の力は生きる力。生徒の成長に合わせて手を放していく指導を。 【子どもから手を放し、自走へ導く】保護者の方向け講座は子どものコース以上の参加者で大好評★
好きなものはお寿司とビール

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