「なぜ勉強しなくてはいけないの?」の答え
こんにちは。
テラコヤイッキューわたなべです。
ブログの更新が滞ってしまいましたがまたコツコツアップしていこうと思います😭
今日は10月の4週目に実施したOJT(オンライン自走トレーニング)の授業内容についての振り返り記事です。
OJTとは
小中学生向けの集団講座(任意参加)。2週間に1度のペースで実施。「自走」に必要な「EQ」を高めるためのワークや、振り返りの力を高めるためのワークを行っています。自分を客観的に見ながら、感情をコントロールしながら自分のための行動を重ねることができるように、色々な方面から答えのない問いについて考えてもらっています。
「なぜ勉強しなくてはいけないの?」
こうお子さんから聞かれたことのあるお母さん、お父さんは多いのではないでしょうか?
塾の講師をしていても、毎年1人は絶対この質問をする生徒がいます。
皆さんはこの問いに対して、どう答えますか?
人間にとって一番つらい拷問とは
人間にとって一番つらい拷問は、穴を掘ってそれをまた埋める作業を繰り返すことだ。
ドストエフスキー
ここに穴を掘りなさい!
と言われて穴を掘ったら、
埋めなさい!
と言われて、掘ったばかりの穴を埋める…
そしてまた
穴を掘りなさい!
と言われて穴を掘る…
これを延々と繰り返すこと。これが一番つらい拷問らしいですよ。
想像すると、ちょっとイヤですよね。
人間は何よりも、
「意味がない」と思うことを「やらされ」続けることに耐えられない生き物なんです。
みんな(生徒)にとって、「勉強」はどうでしょうか。
「拷問」になっていないでしょうか。
「勉強なんて意味ない」
「テスト直しなんて意味ない」
「なんで途中式を書かないといけないんだろう」
「なんで振り返りをしないといけないの?」
「今やっていることに意味がない」
そう考えているうちは、その行動は自分が成長するための行動にはならず、ただの拷問となってしまっています。
私達大人が、どれだけ「子どもたちのため」と教え問いても、本人たちが「意味がない」と思っているうちは絶対に続かないし、上達もしない。
自分で「意味」を見つけること
「なぜ勉強しないといけないのか?」の答えが勉強を拷問にしないためには必要。
「なぜ勉強しないといけないのか」
この問いには、答えはありません。
「良い成績を取ったらうれしいよ」「良い大学にいけるよ」「将来役に立つよ」「勉強って楽しいよ」
どれだけ周りの人がそれらしい答えを教えてくれても、
それがそのまま子どもたちの答えにはならない。
勉強自体を楽しむことをモチベーションにできる子、成績アップを楽しむことができる子もいれば、
成績アップがモチベーションにならない子もいる。
大事なのは、『自分が納得できる意味を、自分で見つけること』。
他人からの押し付けではなく、自分自身で自分のために意味を見つけることが必要なんです。
穴を掘るのがつらい、でも、「これは筋トレだ!」と自分で意味付けができた人にとっては拷問にならないかも。
勉強もそう。
「なんで勉強しないといけないの?」
この問いの答えは、自分で考えなくてはいけない。
勉強を拷問ではなく、自分のためにがんばるための理由。
これを考える機会を作ること。
生徒の考えた「答え」
この日のOJTでは、「意味を自分で見つけることが大事!」と伝えたうえで
『意味を見出すワーク』を実施!
心マトリクスの自分軸、他人軸の両方について、ひとり3つ「自分が勉強する意味」を考えてもらいました。
みんな真剣。
8分!と時間を決めたけど、延長してほしい!との希望がたくさんあったので
時間制限を取り払って心ゆくまで考えてもらいました。
そして発表!
みんな、こんな風に考えてるんだ!って。
この子はこんな風に考えてるのか〜と、意外だったり、それがまたうれしかったり。
知識をつけて、今後の自分の可能性を広げるため。
勉強でやってる事が当たり前になれば、他の事に打ち込む時間も出来るし、勉強以外の事をやった時も、良い経験になるから。
知らない、分からない事を解決していくから、自分の知らなかった景色も見えるし色んな人に出会える。
悪い人や詐欺に引っかからないようにするため・人を助ける職に就きたいから・過去の自分より成長(大人)したいから・私を泣かせたり、悲しませた人たちをぎゃふんといわせるため!
将来社会福祉系の仕事をする為に勉強をする!
自分が学びたいことの為に勉強を頑張る!
将来障害を持った子供達の手助けをする為に勉強をする!
やりたいことを見つけるため
将来の進路の役に立つため
努力することを覚えるため
そして、授業後のとある生徒の学習記録↓
このところ滞っていた学習記録や勉強習慣が戻ってきました。
土日も休まずコツコツ家庭学習に取り組み、振り返りも付けられるように…
めちゃくちゃうれしい!
「意味を見つける力」は幸せになるための力
不思議なもので、自分で意味を見つけても、続けているうちにいつの間にか自分でつくった意味を忘れてしまうこともよくあります。
人によって答えが違うのなら、タイミングによって答えが違うこともある。定期的に考える機会を作るのが大事ですね。
勉強だけじゃない、これからやらないといけないことなんて、山のように出てくる。
なんでこんなことやんなきゃいけないんだろうな〜って思うようなことって、生きてたらたくさんありますよね。
その都度、「意味ない」と思いながら、拷問を受けるようにイヤイヤ取り組むのか、
それとも自分で意味付けをして、自分の成長につなげるのか。
どっちが幸せに生きられるのか?
私は絶対に後者だと思ってる。
生徒たちにこの力を付けてもらいたい。
自分で意味付けをして、幸せに生きるための力を。
だから、面談で、日々の振り返りで、OJTで、女子高生コースで…
生徒たちに考えてもらう時間、自分と向き合う時間をしつこいくらい作っています。
成績も大事だけど、それと同じくらい、いやそれ以上に価値のあることなんじゃないかな〜と。
日本にひとつくらい、そこにフォーカスした指導をする塾があってもいいんじゃないかな〜と思って、テラコヤイッキューを運営しています。
2021年度も下半期に入り、指導内容にもテコ入れを行っています!
女子高生向けのコースも始まり、生徒もスタッフも増えました✨
ますますパワーアップしていく予定のテラコヤイッキューにご期待ください!